******************** ボスカリドの残留基準 ********************    2009年11月24日 厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課残留農薬係 御中  表記について、意見を述べますので、ご査収ください。 氏名  反農薬東京グループ 住所  〒202-0021 西東京市東伏見2−2−28−B 電話  042-463-3027 メアド mtsuji@jcom.home.ne.jp 【意見1】以下の残留基準案には反対する。  全般に残留性試験で件数が少なく、最大残留値の約2倍を基準に する根拠がない。 1、大麦の基準案 3ppm  【理由】EUでの残留性試験で、散布35日後の最大残留値が 0.01ppm以下から1.79ppm と幅がある上、残留データの詳細が開示 されていない。 2、大豆の基準案 2ppm  【理由】残留性試験で、散布7日後の最大残留値は0.57ppmであ る。 3、レタスの基準案 20ppm  【理由】リーフレタスの残留性試験で、散布14日後の最大残留値 は4ppmである。      サラダ菜の残留性試験は2例しかなく、散布14日後の最 大残留値11.4ppmである。このような高い値をもとに、基準を設定 すべきでない。 4、その他のきく科野菜基準案 2ppm  【理由】くきちしゃの残留性試験で、散布7日後の最大残留値は 0.92ppmである。 5、セロリの基準案 25ppm  【理由】アメリカでの残留性試験で、散布当日の最大残留値は 19ppmである。このような高い値もとに、基準を設定すべきでな い。 6、その他のなす科野菜の基準案 15ppm  【理由】ししとうの残留性試験は2例しかなくで、散布1日後の最 大残留値は7.9ppmである。このような高い値もとに、基準を設定す べきでない。 7、未成熟えんどうの基準案 5ppm  【理由】残留性試験で、散布1日後の最大残留値は1.8ppmであ る。 8、ネクタリンの基準案3ppm  【理由】残留性試験で、散布1日後の最大残留値は0.84ppmであ る。 9、あんずの基準案3ppm  【理由】あんずの残留性試験はなく、うめの残留性試験で、 散布7日後の最大残留値1.36ppmが参照にされている。 10、すももの基準案3ppm  【理由】残留性試験で、散布7日後の最大残留値は 0.05ppm以下 である。 11、うめの基準案3ppm        -  【理由】残留性試験で、散布7日後の最大残留値は1.36ppmであ る。 12、その他のスパイスの基準案40ppm  【理由】みかん果皮残留性試験で、散布14日後の最大残留値は 11.5から29.3ppmである。 このような高い値もとに、基準を設定すべきでない。 【意見2】以下の基準案は、残留試験データ不明であり、残留基準 を設定すべきでない。 1、その他のハーブの基準案30ppm  【理由】アメリカのスペアミント、ペパーミントの基準が残留試 験データを開示することなく、そのまま採用すべきでない。 2、干しぶどうの基準案10ppm 【意見3】ボスカリドは、ラットの発がん性試験で、甲状腺ろ胞細 胞腺腫の増加傾向が認められる。非遺伝毒性メカニズムと考えられ ているが、基準を厳しくして、摂取量を減らすことが望ましい 。