************************************ クロチアニジンの残留基準設定について ************************************    2009年2月??日 厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課残留農薬係 御中  表記について、意見を述べますので、ご査収ください。 氏名  反農薬東京グループ 住所  〒202-0021 西東京市東伏見2−2−28−B 電話  042-463-3027 メアド mtsuji@jcom.home.ne.jp 【意見1】以下の残留基準案には反対する。再考すべきである。     なお、以下の参考資料及び農薬評価書を参考にした。 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1030&btnDownload=yes&hdnSeqno=0000047763 http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai228/dai228kai-siryou3-2.pdf 食品名       基準案 理由 だいこん類の葉   5ppm  残留試験で、最大残留値は2.26ppmである きような      5    残留試験で、最大残留値は2.46ppmである チンゲンサイ    5    残留試験で、最大残留値は0.85ppmである その他のあぶらな科野菜 5  残留基準値の高いチンゲンサイ基準が参照にされている レタス       20    定植時の土壌混和使用である。           レタス残留試験で、散布14日後の最大残留値は 0.27ppmである           リーフレタス残留試験で、散布3日後の最大残留値は               8.15ppmであるが、散布14日の最大残留値は0.30ppmで               ある           サラダ菜残留試験で、散布3日後の最大残留値10.4ppmで あるが、14日後には、1.02ppmである。 にら        15    残留試験で、散布3日後の最大残留値は6.18ppmで               あるが、14日後には2.37ppmとなっている。 わけぎ       2    残留試験で、最大残留値は0.13ppmである その他ゆり科野菜  2    残留基準値の高いわけぎの基準が参照されている セロリ  5 残留試験で、最大残留値は<0.1ppmであり、               アメリカのチアメトキサム由来のセロリ基準4ppmを               参照することはない トマト  3    残留試験で、最大残留値は0.226ppmである ピーマン  3    残留試験で、最大残留値は1.21ppmである きゆうり 2    残留試験で、最大残留値は0.695ppmである その他うり科野菜  2    にがうり残留試験で、散布1日後の最大残留値は0.28ppmで ある 食用へちま残留試験で、散布1日後の最大残留値は0.21ppm である とうがん残留試験で、散布3日後の最大残留値は0.20ppmで ある ほうれんそう  3 残留試験で、散布3日後の最大残留値は1.21ppmであるが、 14日後は最大残留値は0.48ppmである たけのこ  2    残留試験データが見当たらない えだまめ  2    残留試験で、散布3日後の最大残留値は0.69ppmであるが、 14日後は最大残留値は0.04ppmである その他野菜     2    れんこんの残留試験で、最大残留値は<0.01ppmである なつみかんの果実全体2    残留試験で、散布14日後の最大残留値は0.770ppmである その他のかんきつ類果実 2 すだち残留試験で、散布7日後の最大残留値は0.315ppmで ある               かぼす残留試験で、散布7日後の最大残留値は0.218ppmで ある ネクタリン     2    残留試験で、散布3日後の最大残留値は0.69ppmである あんず 3    残留試験で、散布3日後の最大残留値は1.08ppmである うめ  3    残留試験で、散布7日後の最大残留値は1.12ppmである おうとう 5    残留試験で、散布1日後の最大残留値は1.97ppmである ぶどう  5    残留試験で、散布28日後の最大残留値は1.43ppmである その他の果実 4    いちじく残留試験で、散布3日後の最大残留値は0.27ppmで ある 茶  50    残留試験で、散布1日後の最大残留値は38ppmであるが、               21日後の最大残留値は3.28ppmである。 みかんの果皮  10    残留試験で、最大残留値は3.24ppmである その他のハーブ 5    アサツキ残留試験で、最大残留値は0.96ppmである 【意見2】以下のものは、当該作物の残留試験成績が明確でなかったり、外国の他の作物 の残留試験を参考にしており、2ppmを超える残留基準を設定すべきでない。 食品名      基準案  理由 アーティチョーク  2    クロチアニジン残留データがなく、               アメリカのチアメトキサム由来の基準が参照にされている チコリ       2    当該作物のクロチアニジン残留データがなく、               アメリカのチアメトキサム由来のリーフレタス基準               が参照にされている エンダイブ     2    当該作物のクロチアニジン残留データがなく、               アメリカのチアメトキサム由来のリーフレタス基準が               参照にされている その他きく科野菜  2    当該作物のクロチアニジン残留データがなく、               アメリカのチアメトキサム由来のリーフレタス基準が 参照にされている パセリ       2    当該作物のクロチアニジン残留データがなく、               アメリカのチアメトキサム由来のリーフレタス基準が               参照にされている その他せり科野菜  2    当該作物のクロチアニジン残留データがなく、               アメリカのチアメトキサム由来のリーフレタス基準が               参照にされている レモン       2    当該作物のクロチアニジン残留データがなく、               チアメトキサム由来のなつみかん基準が 参照にされている オレンジ      2    当該作物のクロチアニジン残留データがなく、               チアメトキサム由来のなつみかん基準が  参照にされている グレープフルーツ  2    当該作物のクロチアニジン残留データがなく、               チアメトキサム由来のなつみかん基準が 参照にされている ライム       2    当該作物のクロチアニジン残留データがなく、               チアメトキサム由来のなつみかん基準が 参照にされている その他のスパイス 4    当該作物のクロチアニジン残留データがない 【意見3】チアメトキサム由来のクロチアニジンが検出されるため、今後、チアメトキサ ムをクロチアニジン含量に換算したもの及びクロチアニジンの和としての基準を検討すべ きである。その際、両成分の残留基準のうち低いものを採用すべきである。 以下に、クロチアニジン2ppm以上の残留基準が提案された食品について、  チアメトキサムの現行基準と改訂案を示しておく 食品名       チアメトキサム   クロチアニジン           現基準→改訂基準案 基準案 だいこん類の葉     2 → 3      5ppm きような        2 → 3      5 チンゲンサイ      2 → 5      5 その他のあぶらな科野菜 2 → 5  5 アーティチョーク    2 → 0.45 2 チコリ        2 → 3 2 エンダイブ       2 → 3 2 レタス         2 → 3 20 その他きく科野菜    2 → 3 2 にら        2 =ママ   15 わけぎ        2 → 10 2 その他ゆり科野菜   2 → 設定ない 2 パセリ        2 → 3 2 セロリ  2 → 0.7 5 その他せり科野菜   2 → 3 2 トマト  0.5→ 2 3 ピーマン  1 =ママ   3 きゆうり 0.5=ママ  2 その他うり科野菜   0.5=ママ   2 ほうれんそう  2 → 10 3 たけのこ  0.02→設定ない 2 えだまめ  0.5 → 0.3 2 その他野菜      2 → 3 2 なつみかんの果実全体 0.5→ 1 2 レモン        0.5→ 1 2 オレンジ       0.5→ 1 2 グレープフルーツ   0.5→ 1 2 ライム        0.5→ 1 2 その他のかんきつ類果実 0.5→ 1 2 ネクタリン      1 → 0.5 2 あんず 5 → 3 3 うめ  5 → 3 3 おうとう 5 =ママ 5 ぶどう  5 → 2 5 その他の果実 5 → 2 4 茶  20 → 15 50 みかんの果皮     設定ない=ママ    10 その他のスパイス    5 =ママ 4 その他のハーブ 2 → 5 5