農薬及び劇物のネット販売の件 soudan.soudan@pref.hokkaido.lg.jp agri.business@pref.hokkaido.lg.jp koho-kotyo@city.otaru.hokkaido.jp hsomu@city.otaru.hokkaido.jp                      2009年5月22日 北海道知事 高橋はるみ 様 農政部食の安全推進局食品政策課 御中 小樽市長 山田勝麿 様 小樽市保健所保健総務課 御中   私たちは、農薬をはじめとする化学物質による環境汚染・健康被害を出来るだけ減ら  そうと運動している市民団体「反農薬東京グループ」です(下記ホームページ参照)。   このたび、下記URLのように、ネットショップ「リスロンオタル(有限会社 北都住宅美 研)」で、下記のような劇物指定農薬「バポナ 園芸用」ほかが販売されていることがわ かりました。  農薬   除草剤 ハイバーX粒剤 http://risron.co.jp/che/haiba-x.html   殺虫剤バポナ 園芸用 http://risron.co.jp/che/bapona.html    日農デナポン5%ベイト[NAC粒剤] http://risron.co.jp/che/dena.html     日農スミチオン粉剤3DL[MEP粉剤] http://risron.co.jp/che/sumi.html  排水管クリーニング http://risron.co.jp/che/haisui.html     ピーピースルー(冷水用)     ピーピースルーK (水用)     オーバークリーン100     ハイクリーン 医薬用外劇物     ピーピーエル  そこで、以下のお尋ねしますのでお調べの上、善処していただければ幸いです。 なお、回答は、5月30日までに、下記にお願いします。     =================================================       ★★★反農薬東京グループ★★★ 代表:  辻 万千子       〒202-0021東京都西東京市東伏見 2−2−28−B        電話/ファックス:042-463-3027        E-mail:mtsuji@jcom.home.ne.jp URL http://home.e06.itscom.net/chemiweb/ladybugs/      ================================================== ***** 質問と回答 ***** (道)は北海道農政部食の安全推進局食品政策課 (市)は小樽市保健所からの回答です。 1、当該ネットショップに以下の法令違反があるかどうか調べてください。  1)農薬取締法第八条に基づき、販売者の届けをだしているか。     届けがでていれば、その年月日を教えてください。 【回答(道)】販売届は提出されていませんでした。このため、速やかに販売届を提    出するよう指導し、6月2日付けで届出を受理しました。  2)毒物及び劇物取締法第四条に基づき、販売業の登録申請をしているか。     申請していれば、その年月日を教えてください。 販売業者として登録された年月日を教えてください。 【回答(市)】毒物劇物一般販売業 許k都住宅美研 昭和56年12月9日許可  3)毒物及び劇物取締法第七条に基づき毒劇物取扱責任者を置いているか。 【回答(市)】 責任者 佐藤彰紘 「許k都住宅美研(代表取締役)  4)毒物及び劇物取締法第十四条で定める譲渡手続きに違反した販売をしていないか。 【回答(市)】譲渡手続きに係る書面(譲受書)に不備が認められたので、改善を要請した。  5)その他の法令違反はないか。 【回答(道)】農薬の種類別譲受数量・譲渡数量を記載した帳簿が備え付けられていない。    (農薬取締法第10条) 【回答(市】 特に法令違反はありませんでした。  6)すでに販売した商品や完売した商品があるが、その中に、毒劇法違反や農薬取締法 違反で販売された商品があるか。あれば、どのような製剤がどの程度販売されたか。 【回答(道)】仕入伝票及び代表者からの聞き取りによると、農薬取扱品目はインターネ     ット販売と同じハイバーX粒剤、デナポン5%ベイト、スミチオン粉剤、バポナ     殺虫剤で、去年1年間のインターネット販売数量は、バポナ以外はそれぞれ数袋     程度、バポナはインターネット販売実績はなし。 【回答(市)】ピーピースルー 年間約300本程度 2、1について、お調べになった結果とその後の措置内容をお知らせください。 【回答(道)】農薬販売届を速やかに提出するよう指導し、6月2日付けで受理しました。     併せて、帳簿を備え付けることについて指導しました。 【回答(市)】実地指導(5月26日・6月2日)の結果、改善計画書の提出を求め6月     11日受理しました。 3、当該ネットショップのHPには『法令により18歳未満の方には販売できません。18歳 未満の方は当店以外でお買い求め下さい(個人名でお申し込みのお客様は当店担当者の判 断で身分証明のコピーなどをお送りいただく場合もあります) 』とありますが、毒物及 び劇物取締法第十五条を遵守するには、対面販売をする必要があると考えます。毒劇物指 定農薬等を通信販売すること自体に違法性はありませんか。 【回答(市)】@ ホームページの掲載内容に不適切(18歳未満に関する事項)が認め      られたので、改善を要請した。      A毒物および劇物の通信販売については、厚生労働省医薬食品局にも確認しまし     たが、明示的に法令違反とする規定は無いとのことです。 4、貴部署又は貴所は当該ネットショップに、毒劇法や農薬取締法に基づき、立ち入り検 査をされたことがありますか。あれば、直近の立入検査はいつで、その際の指導状況を教 えてください。 【回答(道)】貴グループから情報提供があるまで、農薬取締法に基づく立入検査は実施     していませんでした。 【回答(市)】平成13年8月7日毒物及び劇物取締法に基づく立入検査実施     (指導事項なし) 5、当該ネットショップは、農薬販売業者に対する研修会に参加していますか。しておれ ば、その年月日を教えてください。 【回答 (道)】道が主催した農薬販売業者等を対象とする研修会には参加しておりませ     ん。 6、当該ネットショップは、購入者に農薬や劇物を送付する際、どのような配送便で 送付していますか。  内容物が農薬や劇物であることを、配送業者に告知していましたか。  配送に際しては、一般品と混載して送付していましたか。 【回答(道)】配送伝票には農薬であることを記載しており、配送に際しては、ビニール    袋、ダンボール箱に入れて他の資材と区分して梱包している。 【回答(市)】毒物・劇物については、単体で宅配業者若しくは郵便により配送を実施、    送付物梱包に内容表示もれが無いよう要請した。 ----------  なお、リスロンオタル(有限会社 北都住宅美研)は、そのHPによると 設立 昭和52年7月18日 〒047-0017 北海道小樽市若松1−9−7(奥沢十字街) 通販運営統括責任者: 佐藤 正樹 電話 0134-33-7706 email:otaru@risron.co.jp URL:  http://risron.co.jp/index.html  となっています。