2009年4月20日 兵庫県知事 井戸敏三様 要望書  森林保全の取組みに御尽力頂き、ありがとうございます。  さて、最近、メディア報道されました、果実等を受粉させるためのミツバチ不足の問題 を御存知かと思います。松枯れ空散実施時の注意事項として、ミツバチの移動等があるこ とからも、空中散布がミツバチに与える悪影響や養蜂家に与える手間・心労等ははかりし れないものがあります。ミツバチは薬剤に弱いため、地上散布でもこうした問題は残りま す。  貴県では昨年度から、空散でネオニコチノイド系農薬のエコワン3フロアブルの使用が 増加しています。しかし、ネオニコチノイド系農薬はミツバチへの毒性が強い農薬で、同 じくミツバチ不足の問題が発生しているEUでは、使用禁止の動きが出ているものです。 貴県の空散面積は、減少があったものの、依然全国最大です。こうした貴県の状況で今年 度の空散が実施されれば、養蜂家への心労は多大なものになります。その上、ミツバチの 補償の必要が生じた場合、金額的には可能でも、ミツバチの供給はミツバチ不足の現在、 それは不可能になるでしょう。  よって、以下、要望いたします。御回答は5月22日までに文書で、お手数ですがよろ しくお願い致します。 要望と回答(5/21、兵庫県農政環境部環境創造局豊かな森づくり課森林保全室長より) 1.ミツバチ不足の現状をふまえて、今年度から、ミツバチに悪影響があり、養蜂家 への負担が大きい空中散布・地上散布を中止、もしくは、面積縮小して下さい。 【回答】平成21年度についても、みつばちに対する危害防止対策を以下のとおり講じたうえで、特別防除(空中散布)・地上散布を実施する予定です。 @県では、従来から、特別防除実施前に兵庫県養蜂振興会と連絡調整会議を開催し 防除 の実施期日、実施区域を説明し、養蜂群の移動措置等の協力をしていただいております。  また、両者の適格を密にして、みつばちの被害防止対策に万全の体制を整えていま。 A関係市町においても、養蜂関係者との連絡調整を行うとともに、チラシの配布等により 養蜂家に対してみつばちの危害防止措置の周知徹底を図ってわります。 2.この要望書を、空散・地散実施市町村と各施設(ゴルフ場を含む)にも伝え、対 応を促して下さい。 【回答】ご要望をいただきました内容につきましては、実施市町に対してさ周知するよう努めていきます 要望団体 日消連関西グループ  世話人 山崎昌子 反農薬東京グループ  代表 辻 万千子 山口みどりの会   代表  村田直美 連絡団体 日消連関西グループ  世話人 山崎昌子