FAX:03−3501−4868                                          ************************************** イミダクロプリドの残留基準設定について **************************************                           2009年8月29日 厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課残留農薬係 御中  表記について、意見を述べますので、ご査収ください。 氏名  反農薬東京グループ 住所  〒202-0021 西東京市東伏見2−2−28−B 電話  042-463-3027 メアド mtsuji@jcom.home.ne.jp 【意見1】その他のゆり科野菜など7作物の残留基準が設定しなかったことには、賛成す る。 【意見2】以下の残留基準案には反対する。再考すべきである。  理由については、以下の資料を参照にした。   http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0520-5p.pdf   http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1030&btnDownload=yes&hdnSeqno=0000055345 食品名       基準案 理由 コメ         1  水稲の残留性試験で、育苗箱にしか適用のない製剤を希釈         散布して得られた最大残留値0.31ppmを超えない値にしたのはおかしい。               現行基準0.2ppmで、基準を超えた例がない。               国際基準は0.05ppmである。 大豆         2.5 大豆の残留性試験で、散布28日後の最大残留値は、0.01ppm               である。               アメリカの残留性試験で、散布21日後の最大残留値2.04pp               mであるが、これは、例外的で、最大残留値が0.7ppm以下               が多い。 小豆類        2.8  あずきの残留性試験で、散布28日後の最大残留値は0.05p               pmである。               アメリカのインゲンの残留性試験で、散布7日後の最大残               留値は1.12ppmである。 だいこん類の葉    3.5  ダイコンの残留性試験で、散布14-21日後の葉部最大残留               値は0.2ppmである。               アメリカのラディッシュの残留性試験で、散布7日後の葉               部残留値には0.534ppmのケースもある。               アメリカのビート葉の残留性試験を参照にしているが、               データの詳細不明。 ブロッコリー     5   残留性試験で、散布3〜14日後の最大残留値は、2.30ppm               である。 エンダイブ      5   残留性試験で、散布7〜21日後の最大残留値は、2.26ppm               である。 レタス       2.5  レタスの残留性試験で、散布7〜21日後の最大残留値は0.47               ppmである。               リーフレタスの残留性試験で、散布7〜21日後の最大残留               値は0.8ppmである その他のきく科野菜 5   葉ごぼうの残留性試験で、最大残留値は1.14ppmである。              すいぜんじなの残留性試験で、最大残留値は2.6ppmである。 わけぎ       2   残留性試験で、散布3-14日後の最大残留値は1.0ppmである。 パセリ       3   残留性試験で、土壌処理49〜75日後の最大残留値は0.36ppm              である。 セロリ      4.2   残留性試験で、散布7〜21日後の最大残留値は0.68ppmであ              る。 みつば      5   残留性試験で、散布7〜21日後の最大残留値は2.77ppmである。 その他のせり科野菜4.2  はまぼうふうの残留性試験で、散布7〜21日後の0.18ppmであ              る。              アメリカのセロリの残留試験が参照にされている。 ピーマン     3   残留性試験で、散布1〜3日後の最大残留値は1.20ppmである。 その他のなす科野菜 5  ししとうの残留性試験で、散布1〜7日後の最大残留値は、1.6              ppmである。              伏見甘長とうがらしの残留性試験で、散布1〜7日後の最大残              留値は、1.5ppmである。 ほうれんそう   2.5  残留性試験で、散布1〜7日後の最大残留値は0.17ppmである。 未成熟えんどう  3.5  残留性試験で、散布1〜14日後の最大残留値は0.20ppmである。 未成熟いんげん  2.8  残留性試験で、散布1〜14日後の最大残留値は0.30ppmである。 えだまめ     2.5  残留性試験で、散布7〜21日後の最大残留値は0.16ppmである。 その他の野菜   5   ふだんそうの残留性試験で、散布7日後の最大残留値は2.01pp              mである。              モロヘイヤの残留性試験で、散布14日後の最大残留値は1.0p              pmである。              食用さくらの残留性試験で、散布3〜14日後の最大残留値は0.              80ppmである。              さといもの残留性試験で、散布3〜14日後の葉柄の最大残留              値は0.48ppmである。              食用プリムラの残留性試験で、散布4〜21日後の最大残留値              は0.23ppmである。              未成熟そらまめの残留性試験で、散布7〜14日後の最大残留              値は0.2ppmである。              じゅんさいの残留性試験で、散布1〜14日後の最大残留値は0.              06ppmである。              やまいもの残留性試験で、土壌処理210、140日後のむかごの              最大残留値は、0.06ppmである。              未成熟ささげの残留性試験で、土壌処理61〜99日後の最大残              留値は<0.05ppmである。              くわい、うど、ヤングコーン、れんこんの残留性試験で、最              大残留値は<0.01ppmである。 ネクタリン   2.1    残留性試験で、最大残留値は0.28ppmである。               アメリカのおうとうの残留性試験が参照にされている。 あんず     2.1    残留性試験で、最大残留値は0.29ppmである。               アメリカのおうとうの残留性試験が参照にされている。 すもも     2.1    残留性試験で、最大残留値は0.07ppmである。               アメリカのおうとうの残留性試験が参照にされている。 おうとう    2.1    アメリカのおうとうの残留性試験で、酸味おうとうの最大              残留値は、2.544ppmであるが、甘味おうとうでは、最大残留              値は0.630ppmである。 ラズベリー   3.5  アメリカのラズベリーの残留性試験で、最大残留値は0.96ppmで             ある。 ブラックベリー 3.5  アメリカのブラックベリーの残留性試験で、最大残留値は0.7pp             mである。 ブルーベリー  3.5  アメリカのブルーベリーの残留性試験で、散布2日後の最大残留             値は2.8ppmであるが、散布4日後の最大残留値は0.894ppmであ             る。 その他のベリー類果実  3.5  アメリカのマリオンベリーの残留性試験で、最大残留                 値は1.7ppmである。 ぶどう      3   残留性試験で、最大残留値は1.338ppmである。 その他の果実  3.5  アセロラの残留性試験で、散布7〜21日後の最大残留値は0.3ppm             である。             ピタヤの残留性試験で、散布7〜21日後の最大残留値は0.26ppm             である。             アテモヤの残留性試験で、散布7〜21日後の最大残留値は0.18p             pmである。             アメリカのおうとうを参照にしている。 綿実      4.2  アメリカの綿実の残留性試験で、最大残留値は、2.51ppmである             が、1ppm以下の事例も多い。 茶       10   荒茶の残留性試験で、最大残留値は3.98ppmである。 その他のスパイス 5   温州みかんの残留性試験で、散布14〜45日後のみかん果皮の             最大残留値は2.28ppmである。 その他のハーブ  5   あさつきの残留性試験で、散布3〜14日後の最大残留値は2.4p             pmである。              コリアンダーの残留性試験で、散布3〜14日後の最大残留値              は1.49ppmである              しその残留性試験で、、散布7〜21日後の花穂の最大残留値              は1.68ppmである。              みょうがの残留性試験で、散布1〜7日後の花穂の最大残留値              は<0.4ppmである。              さんしょうの残留性試験で、散布183, 196日後の葉の最大              残留値は<0.1ppmである。 【意見3】以下のものは、残留試験データ不明であったり、外国の他の作物の残留試験を 参考にしており、1.5ppmを超える残留基準を設定すべきでない。 食品名      基準案 理由 えんどう      2.8  アメリカのえんどうの残留性試験で、散布7日後の最大残留               値は1.06ppmである。 そら豆       2.8  残留性試験データ不明で、アメリカのいんげん、えんどう               の残留性試験が参照にされている。 その他の豆類    2.8  残留性試験データ不明で、アメリカのいんげん、えんどう               の残留性試験が参照にされている。 かぶ類の葉     2.8  残留性試験データ不明で、アメリカのビート葉の残留性試               験が参照にされている。 クレソン      2.5  残留性試験データ不明で、アメリカのほうれんそうが参照               にされている。               日本のほうれんそうの残留性試験で、散布1-7日後の最高               残留値は0.12ppmである。 ケール       5   残留試験データが不明で、だいこん類の葉の基準が参照に              されているが、               日本でのダイコンの残留性試験で、散布14-21日後の葉               部の最大残留値は0.2ppmである。 こまつな      5   残留試験データが不明で、だいこん類の葉の基準が参照に              されている。              日本でのダイコンの残留性試験で、散布14-21日後の葉部の              最大残留値は0.2ppmである。 きような      5   残留試験データが不明で、だいこん類の葉の基準が参照に              されている。              日本でのダイコンの残留性試験で、散布14-21日後の葉部の              最大残留値は0.2ppmである。 チンゲンサイ    5   残留試験データが不明で、だいこん類の葉の基準が参照に              されている。              日本でのダイコンの残留性試験で、散布14-21日後の葉部の              最大残留値は0.2ppmである。 その他のあぶらな科野菜5  残留試験データが不明で、だいこん類の葉の基準が参照に              されている。              日本でのダイコンの残留性試験で、散布14-21日後の葉部の              最大残留値は0.2ppmである。 アーティチョーク  1.8   アメリカのアーティチョークの残留性試験を参考にして               いるが、データの詳細不明。 チコリ       2.8   残留性試験データ不明で、アメリカのビート葉の残留性               試験が参照にされている。 しゆんぎく     2.5   残留性試験データ不明で、アメリカのほうれんそうが参                照にされている。               日本のほうれんそうの残留性試験で、散布1-7日後の最高               残留値は0.12ppmである。  ホップ       7    残留性試験データが不明で、国際基準を参照にしている。 とうがらし(乾燥) 7   残留性試験のデータが不明である。 ハックルベリー   3.5  残留性試験データが不明で、アメリカのラズベリーを参照               にしている。