★岩手県知事記者会見記録(平成14年9月18日) http://www.pref.iwate.jp/Press/23fe.htmlより 【記者】 続いて、無登録農薬問題への対応についてです。              無登録農薬が全国に流通、使用されていた問題について、販売業者や農家へ の調査はこれ以上行わないのか。文書による確認作業はされたようですが、東 北の他県では体制を強化して、全販売業者への立入調査を実施中のところもあ ります。                                 また、群馬県のように無登録農薬の使用を禁じた条例を設けているところも ありますが、本県はいかがでしょうか。                  【知事】 それから、無登録農薬の問題ですけれども、今のような形で大丈夫だろうか というお話ですが、生産農家には県の職員、それからJAの職員などが直接出 向くなどして、生産農家の方にこうした農薬の使用をしていないかどうかを直 接聞き取り調査をしています。                       それからあと、販売業者に対しては文書照会になっていますので、この点に ついて不十分ではないかという話がありますが、さらに後から追加されたPC NBという薬がありますので、それについて販売した経過がないかどうかとい うことを今照会中です。                          以前には、ダイホルタンとプリクトランとナフサクと3種類について文書で 確認をしましたが、さらに現在PCNBというものについて、文書での確認を して、その結果を9月末までに取りまとめということになっています。     質問は、そうした形で本当に大丈夫だろうかどうかというご懸念だろうと思 いますが、文書で照会する際に、虚偽の回答をした場合には、厳罰に処すとい ったようなことをきちんと付記していますので、業者の方でもきちんとした形 で答えてくれると期待していますが、もし仮に疑わしいような状況があれば、 すぐに私どもの方としても動きたいと思っていますし、常に目を光らせて端緒 をつかむようにして、生産者サイドに立っているということではなくて、消費 者の信頼をかち取れるように行っていきたいと思っています。         それからあと、今販売業者に対しての規制はあるのですが、生産者に対して こうした使用を禁じた規定がありませんので、そちらの方を設ける意図がある かどうかというお尋ねですけれども、臨時国会で生産者に対しても使用を禁止 するような法律の制定を考えているということの情報を得ていますので、それ で対応したいと思っていますが、それがまた先延ばしになるようなことがあれ ば、私どもの方でも条例化なり、生産者に対しての規制は考える必要があると 思っています。                              今仮に条例で行ってもほぼ同じ時期に法律で規制されるだろうと見ています ので、そのままにしてありますが、いずれにしても販売業者だけではなくて、 生産者にもその規制は義務づけをして、そして両面から消費者の信頼がかち取 れるようにしていきたいと思っています。