***** 建築物における維持管理マニュアル(仮)(案)に対する意見 *****                          2007年8月提出 「第6章 ねずみ等の防除」に関する意見を述べます。 意見1  このマニュアルが確実に実施されるよう、関係者への周知を徹底されたい。特に、30 00m3以下の雑居ビルや、地下街などでもIPMを実施するようPCO業者へ指導して いただきたい。 意見2  「維持管理方法 1 IPMの実施にあたって の(3)人や環境への配慮」で、「特 に薬剤を使用する場合にあっては」と、最初から薬剤使用が前提になっているが、その前 に物理的防除を優先させることを明記する。 意見3  「維持管理方法 1 IPMの実施にあたって の(4)有効かつ適切な防除法の組み 合わせ」で、薬剤やトラップの利用、侵入場所の閉鎖と同列に書いているが、トラップな どの物理的防除を優先させることを明記すること。 意見4  「2 IPMの手順について (4)」に、「薬剤やトラップを使用して防除作業を実 施する」とあるが、防除方法がこの2つに限定されると誤解される恐れがある。吸引など の方法もあることから、誤解されないような表現が必要である。 意見5  「2 IPMの手順について (5)」に薬剤を散布する場合、「処理前後3日間はそ の旨の掲示を行う」とあるが、前後最低1週間は掲示を行うべきである。掲示する内容は、 防除実施日時、実施場所、防除方法、使用薬剤名、健康影響の例、注意事項を明記する。 また、掲示は入り口など人の目に付きやすい場所にすることを明記する。観光施設など不 特定多数の利用者が多い施設では、ホームページにも記載するよう明記する。 意見6  「2 IPMの手順について」に、薬剤散布の留意点として、什器等の汚染防止、薬剤 散布後の入室禁止の措置、食毒剤の誤食防止について記載すべきである。 意見7  「IPMの実施モデル 1)ネズミ (6)防除作業 A 殺鼠剤の利用」に「「配置 した殺鼠剤が周辺に飛び散らないよう留意する。また、乳児などの誤食が起きないよう十 分に配慮する」を入れる。 意見8 「IPM実施モデル」の「ゴキブリ D防除作業 A」にb)として「粘着トラ ップの利用」を入れる。 意見9  「IPM実施モデル」「ゴキブリ D防除作業 B殺虫剤による防除 a)」の事前通 知は「少なくとも一週間前」に変更し、周知する内容として「日時、作業方法、実施場所、 使用薬剤名、健康影響の例と注意事項」を記載して、実施後は「一週間後」まで掲示して おくこととする。と変更する。 意見10  「IPM実施モデル」「ゴキブリ D防除作業 B殺虫剤による防除 b)ベイト剤の 配置」の項に、「誤食事故が起きないよう、配置場所に留意すること」を入れる。 意見11  「IPM実施モデル」「ゴキブリ (3)効果判定と事後処理」に「防除作業終了後の 強制換気や清掃、残留薬剤の除去、施設利用者への注意喚起」を加筆する。 意見12  「IPM実施モデル」「蚊 (5)防除作業 (@)@幼虫対策」に、屋外の空き缶な ど人口容器の撤去等、建物内外の不用な水たまり水をなくすことが重要であることを明記 する。 意見13  「IPM実施モデル」「蚊 (5)防除作業 (A)薬剤を用いた対策 @事前通知」 の、3日前までに事前通知をするを「1週間前」とする。また、処理後3日までを「1週 間まで」とする。空間噴霧を行った後、「少なくとも3時間は立入禁止にする」を24時 間とする。 意見14  「IPM実施モデル」「蚊 (5)防除作業 (A)薬剤を用いた対策 A幼虫対策  ハ」の有機リン剤を削除する。 意見15 「IPM実施モデル」「蚊 (5)防除作業 (A)薬剤を用いた対策 B成虫対策  イ」の「発生が予想される」を削除する。 以上