************************ マイマイガ対策等について ************************  http://www.city.morioka.iwate.jp/02kikaku/koho/kohomorioka/090301/03.html                    2009年 3月16日 info@city.morioka.iwate.jp  広聴広報課 谷藤裕明市長 kankyou@city.morioka.iwate.jp 環境企画課  私たちは、農薬をはじめとする化学物質による環境汚染・健康被害を出来るだけ減ら そうと運動している市民団体「反農薬東京グループ」です(下記ホームページ参照)。  貴市は、「広報もりおかオンライン3月1号」で、マイマイガの大量発生対策として、 卵塊の物理的除去のほか、幼虫に対しては、農薬による駆除方法を挙げ、農薬散布器具 を貸し出しする旨のお知らせを出されました。昨年の広報では、農薬として、ディプテレ ックス乳剤,トレボン乳剤,スミパイン(MEP)乳剤を挙げておられます。  私たちは、有機リン剤をはじめとする農薬等を身の回りで使用することは、農薬の影響 を受けやすい子どもや妊婦、お年寄り、化学物質に過敏な人の健康を害することにつなが るため、出来るだけ止めるべきだと考えています。  そこで、以下の質問と要望をしますので、3月28日まで、下記に回答くださるよう お願いします。     =================================================       ★★★反農薬東京グループ★★★ 代表:  辻 万千子       〒202-0021東京都西東京市東伏見 2−2−28−B        電話/ファックス:042-463-3027        E-mail:mtsuji@jcom.home.ne.jp URL http://home.e06.itscom.net/chemiweb/ladybugs/      ================================================== ***** 質問と要望 ***** 1、農水省消費安全局長・環境省水・大気環境局長の連名通知「住宅地等における農薬使 用について」(平成19年1月31日発信。以下住宅通知という)や環境省水・大気環境局土 壌環境課農薬環境管理室作成の「公園・街路樹等病害虫・雑草管理暫定マニュアル」(平 成20年5月30日)では、農薬使用を削減し、IPM(総合病害虫管理法)が推奨されてい ます。貴市では、これらの通知やマニュアルをどのような方法で、市民に周知し、その内 容の遵守について指導されていますか。 2、グリーン購入法の「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」には、役務として農 薬使用削減を求めた「植栽管理」や「害虫防除」があります。貴市は、これらの役務につ いて、どのように考えられ、どのように実践されていますか。 3、農薬を散布しないマイマイガ対策として、物理的捕獲、吸引捕獲、フェロモンや光誘 引(誘蛾灯)、天敵、ウイルス、カビ等による生物学的防除などが考えられます。貴市で は、これらの手法の利用については、どのようにお考えですか。 4、貴市の広報には、農薬散布について、散布者や農作物への注意はありますが、散布個 所近辺での通行人や住民の受動被曝を防止することへの注意はありません。  農薬散布する場合、住宅地通知を遵守するよう注意を喚起してください。 5、農薬散布セットの設置場所25個所には、セットを置かずに、借りに来る方々には、  農薬を使用しない方法をすすめてください。  また、住宅地通知を手渡し、その内容の遵守を指導してください。  万一、農薬を使用する場合に備え、農薬の毒性、健康被害対策を周知してください。 6、貴市が管理する公園、道路、運動場、その他の公共施設、街路樹等で使用されている 農薬類の平成20年度における使用状況を調査し、以下の事例のような形式で公表してくだ さい。http://www5e.biglobe.ne.jp/~ladymine/kiji/nago_h19soto.pdf 7、貴市が管理する公共施設で、ねずみ・衛生害虫駆除のために使用されている殺虫剤等 の平成20年度における各施設ごとの使用状況を調査し、以下の事例のような形式で公表し てください。 http://www5e.biglobe.ne.jp/~ladymine/kiji/nago_h19uti.pdf ********* 盛岡市からの回答 20盛環号外  平成21年3月26日  反農薬東京グループ 代表 辻 万千子  様 盛岡市長 谷藤裕明 マイマイガ対策等についての要望と質問について(回答) 平成21年3月16日付けで発信された貴グループからの要望及び質問について,次のとおり 回答します。 記 1 市民への周知及び内容の遵守指導について 当該文書については,岩手県を経由して当市も収受しております。文書の内容が市の組織 内部に対する周知依頼であったため,組織内での周知に止めております。 2 グリーン購入法に係る「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」について 「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」で触れられている「植栽管理」等の内容に ついては,上記1の「公園・街路樹等病害虫・雑草管理暫定マニュアル」(平成20年5月3 0日)の中で同様の主旨の記載がありますので,庁舎周辺の植栽地等についても同マニュ アルの実践に努めてまいりたいと考えております。 3 農薬を散布しないマイマイガ対策について 当市のマイマイガ対応は,幼虫の発生の抑制に重きを置いていることから,孵化前の卵塊 の物理的撤去が最も効果的なものと考えています。ただし,市内のすべての卵塊の撤去は 不可能であることから,孵化した幼虫が身の周りに現れた場合に,市民がこれらを駆除す る一助として噴霧器の貸出しを行うこととしたものです。また,成虫に対しては,街中へ の飛来を減少させるために消灯等の方法での対応を考えています。 4 住宅地通知の遵守について 噴霧器の貸出窓口で,チラシ及び口頭により,薬剤の使用上の注意事項を守るよう指導し ます。 5 農薬散布セットの設置等について 噴霧器の貸出しは予定どおり行います。ただし,貸出しの際は,幼虫がとりついた葉や枝 を物理的に除去することが最も効果的であること等を記載したチラシを配布する予定であ り,この方法を優先的に行うよう指導する予定です。 6 農薬類の平成20年度における使用状況について 公表予定はありません。 7 殺虫剤等の平成20年度における使用状況について 公表予定はありません。 8 その他 当市は,各家庭の植栽を含む市内の植物等の緑をアメリカシロヒリの幼虫による被害から 守るため,長年にわたって主に町内会等の地域を対象として噴霧器の貸出しを行ってきま した。噴霧器の貸出回数は,幼虫の発生の程度に応じて年ごとに違いはありますが,毎年 利用されている状況であり,この貸出制度は市民に理解されていると考えております。な お,現状では,利用に当たっての事故や苦情の発生は報告されておりません。 今回のマイマイガ対応としての噴霧器の貸出しは,こういった長年の経緯をふまえて実施 するものであり,アメリカシロヒトリの幼虫に比して食性が広く,かつ,発生時期が早い マイマイガの幼虫を駆除するために行うものです。ただし,薬剤を噴霧する前段階として, 卵塊の撤去が重要であることを併せて周知するとともに,幼虫がとりついた葉や枝を物理 的に除去することについても貸出窓口で指導する予定です。また,現在の噴霧器の利用状 況も勘案すると,薬剤の噴霧に当たっては引き続き適正な利用が図られるとともに,個人 宅の庭等の範囲での噴霧に限られるものと考えております。 〒020-8531 盛岡市若園町2番18号盛岡市環境部環境企画課保全係 南舘 Tel 019-651-4111(内線8417)Fax019-626-4153E-mail u3897@city.morioka.iwate.jp