*** ピリダリルの残留基準設定について *** 【意見1】111種の穀類、野菜、果実ほかの食品で、暫定基準0.02を削除したことには賛成する 【意見2】以下に挙げた、残留基準を改定しなかった食品、0.02ppmの暫定残留基準を緩めた食品については、基準又は基準案を再考されたい。 食品名     現行基準 改定基準 当グループの意見と理由 ネギ       5ppm → ママ  日本の作物残留試験では、散布後3〜14日で、                   最高値は0.51-1.76ppmである。 トマト      5  → ママ  日本の作物残留試験では、散布後1〜14日で、                   最高値は0.31-1.76ppmである。  チンゲンサイ   0.02 → 15 日本の作物残留試験では、散布後7〜21日で、                   最高値は2.83、8.02ppmである。  アスパラガス   0.02 → 3 日本の作物残留試験では、散布後1〜14日で、                   最高値は0.12、1.30ppmである。  レタス      5  → 20 日本の作物残留試験6例中、散布後7〜21日で、                  最高7ppmを超えるたのは1例だけである。  その他きく科野菜 0.02 → 5 日本の作物残留試験では、散布後14日で、                   キクの葉の最高値は0.98、2.72ppmである。  未成熟えんどう  0.02 → 5 日本の作物残留試験では、散布後1〜14日で、                   最高値は1.42、2.46ppmである。  エダマメ     0.02 → 5 日本の作物残留試験では、散布後1〜14日で、                   最高値は1.47、1.72ppmである。 イチゴ      5  → ママ  日本の作物残留試験では、散布後1〜7日で、                   最高値は1.23、1.64ppmである。  その他のハーブ  0.02 → 30 日本の作物残留試験で,シソの場合は、散布後7〜                   14日で最高値で、16.4、21.0ppmである。このよ                   うなものは、適用を認めるべきでない。 【意見3】日本の作物残留試験においては、実施例を8件以上に増やし、残留値を算定すべきである。基準として採用するのは、最大検出値の中で、もっとも高い数値にはしない。2例しかない場合は、低い方の値を重視すべきである。 【理由】日本の作物残留試験は、実施例が2件で、統計的に意味のあるデータは得られない。その上、最高値をクリアする数値を残留基準として採用しているのは、非科学的である。