******************************** プロパモカルブの食品健康影響評価  (2009/02/16提出) ******************************** https://form.cao.go.jp/shokuhin/opinion-0083.html 内閣府食品安全委員会事務局評価課内 「農薬(プロパモカルブ)の食品健康影響評価」意見募集担当 殿  表記について、意見を述べますので、ご査収ください。 氏名  反農薬東京グループ     市民団体 住所  〒202-0021 西東京市東伏見2−2−28−B 電話  042-463-3027 メアド mtsuji@jcom.home.ne.jp 【意見】毒性試験データの詳細をすべて公開した上、提案されたプロパモカルブ塩酸塩のADI0.29mg/kg体重を再検討すべきである。 【理由】1、食品衛生研究53巻1号(2003)によれば、H4年10月の食品衛生調査会の  プロパモカルブ評価は、ラットによる2年間の反復投与試験結果を踏まえ、   無毒性量7.3mg/kg/日、ADIは、0.073mg/kg/日  となっている。 2、農薬評価書案記載の(5)2 年間慢性毒性/発がん性併合試験(ラット)Aによれば、  (1)1,000 ppm(平均検体摂取量36.5mg/kg/day) 投与群の雄で肝細胞変性/壊死の発生   頻度が有意に高かったが、血液生化学検査においてこの所見に関連した項目に変化が   みられなかったことなどから、検体投与の影響ではないと考えられた。  (2)200ppm (平均検体摂取量7.3mg/kg/day以上投与群の雌で肺の血管うっ血/浮腫の発   生頻度が有意に高かったが、対照群の発生頻度が低かったためであり、検体投与の影   響ではないと考えられた。  (3)腫瘍性病変では、皮下組織の線維肉腫の発生頻度が40(平均検体摂取量1.4mg/kg/d   ay) 及び1,000 ppm投与群の雄で有意に高かったが、発生頻度に明確な用量相関性は   認められず、背景データの範囲内であるため、検体投与の影響ではないと判断された。  として、 『無毒性量は雌雄とも本試験の最高用量1,000 ppm(雄:36.5 mg/kg体重/日、雌:45.4 mg/kg 体重/日)であると考えられた。』となっている。  上記(1)、(2)、(3)について、検体投与の影響はないとの判断の理由となった、それぞれの試験成績が不明であるため、改めて評価することができない。