************************************** 水質管理目標設定項目の一部改正について ************************************** 2009年11月14日 厚生労働省健康局水道課水道水質管理室 御中  表記について、意見を述べますので、ご査収ください。 氏名  反農薬東京グループ 住所  〒202-0021 西東京市東伏見2−2−28−B 電話  042-463-3027 メアド mtsuji@jcom.home.ne.jp 【意見1】総農薬方式では、101の農薬について「管理目標評価 値」が設定されているが、 対象となる農薬を見直すべきである。 【理由】1、すでに登録失効した農薬や出荷量の少ない農薬が含ま れている。 2、PRTR法の目安である年間10トン以上の生産されている農薬 で、対象となっていない成分もある。 【意見2】下記の農薬の評価目標値の改定は賛成できない。再考す べきである。   1)エスプロカルブの改定案0.03mg/L  【理由】1、水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準であ る15μg/Lより高い      2、環境省の公共用水域等における農薬水質評価指針値 の0.01mg/Lより高い 2)ブロモプチドの改定案0.1mg/L  【理由】 環境省の公共用水域等における農薬水質評価指針値の 0.04mg/Lより高い 3)イソプロチオランの改定案0.3mg/L  【理由】算出根拠となる ADIは0.016mg/kg体重/日とすべきで ある。   その理由は下記の環境省の評価では、0.016mg/kg体重/日とな っており、   この数値は水質汚濁に係わる要監視項目指針値の設定に使われ ている。   http://www.env.go.jp/chemi/report/h17-21/pdf/chpt2/2-2- 2-07.pdf   また、下記のメーカー日本農薬の資料にあるイヌの2年間慢性 毒性試験によれば、   NOEL は雄で3.1 mg/kg/dayとなっており、食品安全委員会の NOEL評価値10mg/kg/day   より低い値である。    http://www.jcpa.or.jp/nouan/data/nj06d.pdf 4)メフェナセットの改定案0.02mg/L  【理由】算出根拠となるADIは0.0036mg/kg体重/日とすべきで ある。   その理由は、『食品衛生研究』Vol.52 No.3 2002年  http://www.jcpa.or.jp/nouan/data/ny173.pdf   によると ラットの2年間反復投与試験で 無毒性量  0.364mg/kg体重/日。   ADIは0.0036mg/kg体重/日。となっている。   また、2 年間慢性毒性/発がん性併合試験(ラット)で『100 ppm 投与群雄で   メトヘモグロビン増加が78週時に観察された。これは、投与に 起因する変化と   考えられたが、血液学的検査、臓器重量及び病理組織学的検査 においてメトヘ   モグロビン増加に関連する変化が認められなかったことから、 悪影響とは考え   られなかった。』とあるが、安全サイドから考えて、影響あり と評価すべきである。   従って、無毒性量は、10ppmとすべきである。 【意見3】根本的には、現行の総農薬方式をあらため、EUと同 様、総農薬で0.5ppb=0.0005mg/L、 単一農薬で0.1ppb=0.0001mg/Lという基準にすべきである。