************************************ チアメトキサムの残留基準設定について ************************************    2009年2月22日 厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課残留農薬係 御中  表記について、意見を述べますので、ご査収ください。 氏名  反農薬東京グループ 住所  〒202-0021 西東京市東伏見2−2−28−B 電話  042-463-3027 メアド mtsuji@jcom.home.ne.jp 【意見1】ライ麦など33種の農作物の残留基準を削除することには賛成する。 【意見2】以下の残留基準案には反対する。再考すべきである。     なお、以下の参考資料及び農薬評価書を参考にした。  http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1030&btnDownload=yes&hdnSeqno=0000047777 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/dl/s1024-8g.pdf 食品名    基準案 理由 だいこん類の葉 3ppm 残留試験で、最大残留値は1.320ppmである はくさい    2   残留試験で、散布3日後の最大残留値は0.355ppmであるが、            21日後の最大残留値は0.035ppmである キャベツ    2   残留試験で、散布3日後の最大残留値は0.311ppmであるが、            14日後の最大残留値は0.162ppmである こまつな    5   残留試験で、散布3日後の最大残留値は2.46ppmであるが、            14日後の最大残留値は0.390ppmである。 きような    3   残留試験で、最大残留値は1.18ppmである チンゲンサイ  5 残留試験で、散布3日後の最大残留値は2.87ppmであるが、 14日後の最大残留値は0.70ppmである カリフラワー  2   残留試験で、最大残留値は0.128ppmである ブロッコリー  2   残留試験で、散布1日後の最大残留値は0.825ppmである その他のあぶらな科野菜 5 残留基準値の高いチンゲンサイの基準が参考になっている レタス     3   残留試験で、最大残留値は0.614ppmである ねぎ      2   残留試験で、最大残留値は0.566ppmである にら      2   残留試験で、最大残留値は0.74ppmである わけぎ     10   残留試験で、最大残留値は3.96ppmであるが、これは適用 範囲外の使用である。別の試験での最大残留値は0.61ppmである トマト  2   作物残留試験で、最大残留値は0.156ppmである その他のなす科野菜 2 ししとう残留試験で、最大残留値は0.60ppmである            とうがらし残留試験で、最大残留値は0.76ppmである ほうれんそう  10   残留試験で、散布3日後の最大残留値は4.08ppmであるが、 14日後の最大残留値は0.260ppmである。 その他の野菜   3   モロヘイヤ残留試験で、最大残留値は0.66ppmである うめ  3   残留試験で、散布7日後の最大残留値は1.09ppm、 21日後の最大残留値は0.612ppmである。 あんず 3 当該作物の残留データがなく、            うめを参照すれば、上記のようである。 おうとう 5   残留試験で、最大残留値は1.63ppmである いちご  2   残留試験で、散布1日後の最大残留値は0.828ppmである ぶどう  2   残留試験で、散布14日後の最大残留値は0.990ppmである その他の果実 2   いちじく残留試験で、散布1日後の最大残留値は0.57ppmである 茶  15   残留試験で、散布7日後最大残留値は9.78ppmである その他のスパイス 5  みかん果皮残留試験で、最大残留値は1.99ppmである その他のハーブ 5   あさつき残留試験で、最大残留値は2.26ppmであるが、適用範囲 外の使用である。別の試験での最大残留値は0.31ppmである 【意見3】以下のものは、当該作物の残留試験成績が明確でなかったり、外国の他の作物 の残留試験を参考にしており、2ppmを超える残留基準を設定すべきでない。 食品名    基準案 理由 クレソン    3   当該作物の残留データがなく、            アメリカのリーフレタスの残留試験が参考になっている 芽キャベツ   2   当該作物の残留データがなく、            アメリカのキャベツの残留試験が参考になっている ケール     3   当該作物の残留データがなく、            アメリカのからしなの残留試験が参考になっている。 チコリ     3   当該作物の残留データがなく、            アメリカのリーフレタスの残留試験が参考になっている エンダイブ   3   当該作物の残留データがなく、            アメリカのリーフレタスの残留試験が参考になっている しゆんぎく   3   当該作物の残留データがなく、            アメリカのリーフレタスの残留試験が参考になっている その他のきく科野菜 3 当該作物の残留データがなく、            アメリカのリーフレタスの残留試験が参考になっている パセリ  3   当該作物の残留データがなく、            アメリカのリーフレタスの残留試験が参考になっている その他のせり科野菜 3 当該作物の残留データがなく、            アメリカのリーフレタスの残留試験が参考になっている 【意見4】チアメトキサム由来のクロチアニジンが検出されるため、今後、チアメトキサ ムをクロチアニジン含量に換算したもの及びクロチアニジンの和としての基準を検討すべ きである。その際、両成分の残留基準のうち低いものを採用すべきである。