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n01304#香害問題で文科省に要望書〜学校での被害実態調査を求む  杉浦陽子(日本消費者連盟) #19-04
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 香害により学校に通いたくても通えない子どもが全国で顕在化する中で、日消連はじめ香害をなくす連絡会は、3月19日、文部科学省に対し、事態の打開を求める『学校等における香料を含む製品の使用自粛を求める要望書』を提出し、3月26日、同省と話し合いをしました。
 最も強く要望したのは、小中学校における香害被害の実態調査です。これに対し、文科省は「厚生労働省が疾患の概要をはっきりさせていない中で、善処しますとは言えない。困っている子どもがいることは周知させる」との回答でした。昨年5月の私たちの院内集会以後、健康教育や学校環境衛生に関わる行政担当者、養護教諭対象の研修会などで、香害による化学物質過敏症を発症する子どもへの配慮が必要なことは伝えてきたとのことでした。
 これに対し、日消連洗剤部会は、「各県の教育委員会は「日本学校保健会」の冊子を基にアレルギー調査をしている。化学物質過敏症についてもアンケートで救い上げることができるのではないか。被害が出ているのだから、厚労省の意見を待つのではなく、文科省として調査して欲しい。国がこの関係の調査を、と厚労省に何度も言ってほしい」と訴えました。
  ※香害とは:柔軟剤、消臭除菌スプレー、制汗剤、芳香剤、合成洗剤などの
  強い香りを伴う製品による健康被害のこと。体臭は含まれない。

 DVD出版案内〜ミニ学習会にご活用ください 



  

 タイトル『香害110番−香りの洪水が体を蝕む』

      制作・発行 日本消費者連盟 2019年/カラー/28分
      定価 上映権付き1,500円(日消連会員価格1,400円、送料別)

     ◎このDVDの売上金は香害をなくすための運動資金にあてさせていただきます。
     ※ご注文は日本消費者連盟
      FAX:03-5155-4767、e-mail:office.j@nishoren.org
     (〒169-0051東京都新宿区西早稲田1-9-19-207 電話03-5155-4765)
           チラシはこちら(注文書あり)


   日本消費者連盟は、2017年に香りの害で苦しむ人を対象にした電話相談
   「香害(こうがい)110番」を実施しました。そして香りの害に苦しむ患者
   の会や環境問題などの市民団体とともに"香害をなくす"運動を始めました。
   このたび運動を広めるために、被害者の苦しみを訴え、原因と解決の道を探る
   DVDを制作しました。制作経費は、多くの方からのご寄付で賄いました。
   映画は、被害者からの被害の実態、医師や科学者ら専門家の意見、逃げ腰の
   政府機関、無視を決め込む企業、各地で動き出した市民の運動とそれを受け
   止めて対策に乗り出した地方自治体や議会の活動を紹介しています。


 5月22日(水)14時から。衆議院第二議員会館で<柔軟剤・香りマイクロカプセルの学習会・意見交換会>を、開催します。
 DVDも上映します。 YouTubeにある5・22集会の中継はこちらを!

2019-04-30、更新 2019-05-24