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n03404#香害をなくすために〜水野玲子さん著『香害は公害 甘い香りに潜むリスク』#21-01
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 柔軟剤等の香害問題に関しては、記事n03203で、5省庁への要望と、香害をなくす連絡会のブックレット『ストップ!香害〜余計な香りはもういらない』をとりあげましたが、今号では、2020年9月発行の書『香害は公害 甘い香りに潜むリスク』と、【速報】として、関連企業におくった質問書を紹介します。

★水野玲子さんによる自著紹介
 柔軟剤などの香りつき製品のニオイで体調不良になった、学校給食の白衣のニオイがいやで学校に行けないなど、最近10年ほど、家庭用品から揮発するニオイに苦しむ人が増えてきました。
 7市民団体からなる「香害をなくす連絡会」*が2020年に行った調査によると、香害に苦しむ被害者は7000人に上りました(記事n03003参照)。
 私たちは"ラベンダ―の香り"、"バラの香り"と聞くと、天然の香りだと思ってしまいますが、流通している香料の90%以上は、人工化学物質を数10〜100種類もブレンドして作った合成香料です。
 海外では、柔軟剤や香りつき製品の有害性について調査や研究が行われていますので、本冊子には、いろいろ海外情報が盛り込まれています。みなさんの住む地域でも、公共機関などで積極的に香料自粛が進むように、この冊子を活用していただけたら幸いです。
    注*:香害をなくす連絡会は、下記7団体です。:
        日本消費者連盟(事務局)、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議、
        有害化学物質削減ネットワーク、化学物質過敏症支援センター、
         香料自粛を求める会、日本消費者連盟関西グループ、反農薬東京グループ

 出版案内  



『香害は公害 甘い香りに潜むリスク』
 水野玲子著/  A5判 96頁/本体価格:1100円
 発行:2020-09-10 ジャパンマシニスト社
  版元ドットコムからの内容、目次や注文はこちら


「香り物質」また関連物質について、海外の研究者が
示す科学的根拠やそれを受けての規制、また対策とは。

日本では、「香害を感じている」といえば、研究者や
医師も、「気のせい」「身体性表現障害」といった
浅い議論がほとんどで、短絡的な向精神薬の処方や、
心理療法を進めています。

専門家がそう結論して、個人的な性質の問題としていれば、
行政も原因究明などに着手しないままで許されてしまいます。
被害の声が拡大していくなかで、将来への禍根とならない
ように、いま「香害」に私たちができることは・・・
主なもくじ
T 香害で苦しむ人が7000人
 @香りつき製品のニオイで被害
 A初のアンケート調査で、驚くべき結果
 Bエスカレートする「香りブーム」
U 柔軟剤と香り・消臭カプセル
 @柔軟剤には、何が入っている?
 A米環境保護庁が公表したこと
 B香り・消臭商品の新技術「マイクロカプセル」
V 甘い香りに潜むリスク
 A香りつき製品からホルモンかく乱物質
 D香りつき製品に使われる物質の約半分は人体に有害
W 海外の香害対策と日本
 Bアメリカ 学校での香害対策の最前線
 E国内の香害対策、進む地方議会の動き

新たな空気公害 「香害」から家族を守るために


     ***** 【速報】 香害をなくす連絡会から、柔軟剤関連会社への質問状 *****
【関連記事】
記事n03103
【関連サイト】日本消費者連盟:2021/01/15発出の質問状
       @柔軟仕上げ剤・香り付き合成洗剤等をめぐる香害に関する公開質問状(P&Gジャパン宛ライオン宛花王宛)
       A配送員の方の制服に関する柔軟仕上げ剤仕様についての再質問書(西濃運輸宛佐川急便宛ヤマト運輸宛)

 香害をなくす連絡会(事務局;日本消費者連盟)は、1月15日、上記質問書@で、柔軟剤メーカー3社(P&Gジャパン、ライオン、花王)に、製品の安全性に関する問い合わせを送りました。Aは、昨年10月に配送業者4社送った文書(香害被害を知っているか否かなどの簡単な7件の問い。記事n03103参照)に関するもので、日本郵便から「知らなかった」との回答があっただけだったので、回答がなかった西濃運輸、佐川急便、ヤマト運輸への再質問です。次号以降で、回答などを紹介する予定です。
 【追記】1月15日に送付した公開質問書には、下記の回答がありました。
  日本消費者連盟 香害をなくす連絡会発信の柔軟仕上げ剤・香り付き合成洗剤等をめぐる香害に関する公開質問状への回答
        花王の回答ライオンの回答P&Gジャパンの回答


作成:2021-01-30。更新:2021-02-05