空中散布・松枯れにもどる
t01304#農薬の空中散布をやめさせる埼玉・東京の会結成!#93-05
 昨年6月に東京都朝霞浄水場から、埼玉県志木市で空中散布された農薬が検出されたことが明らかになりました。これをきっかけに埼玉県で空散反対運動を続けてきた市民グループ、合成洗剤追放運動グループ、全水道、反農薬東京グループなどが中心になって、埼玉県に農薬空中散布を中止するよう申し入れを行ってきました。
 昨年、3回の埼玉県との交渉によって、埼玉県では約半数の市町村で農薬空中散布が行われており、浄水場、水源などでも何の予防措置もとられずに空散されていることがわかりました。県の指導要領では風速が5m以上の時は空散はしないと書いてあるのに、風速計を持っていた団体はわずか5団体というお粗末でした。
 また、浦和市の大久保浄水場では、道路を隔てて隣の水田で長年空散を続けてきたにもかかわらず、水質検査はもちろん飛散調査すらしていませんでした。市民グループが何度も申し入れを行い、91年に独自に飛散調査を行って浄水場内に農薬が飛散していると指摘して初めて、昨年から水質と飛散調査を行うようになったという意識の低さです。
 93年1月に、申し入れ団体は、県内の45実施団体にアンケート調査を行いました。その結果、学校、病院、住宅密集地から100m以内で空散をしているところが72%もありました。また、水源、浄水場から100m以内で空散をしている実施団体が30%ありました。100m離せばいいというものではありませんが、石川県、新潟県、神奈川県(すでに中止)などは最低100m離すよう指導しています。埼玉県ではこれすらやっておりません。中には学校の真上から散布しているところもあるそうです。  埼玉県のこのような杜撰な農薬空中散布をやめさせるため、下流で水を飲んでいる東京都の住民も含めて、「農薬の空中散布をやめさせる埼玉・東京の会」が4月24日に結成されました。当日は約80名が参加し、埼玉県各地の空散反対運動の実態が報告されました。
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作成:1998-04-01