室内汚染・シロアリ駆除剤にもどる
t01901#それは誤解ですと−住宅金融公庫シロアリ駆除義務づけ#93-11
 殺虫剤を使用してシロアリ駆除をしないと、住宅金融公庫の融資を受けられないという話をよく聞きます。住宅建築会社などは最初からシロアリ駆除を組み込んでいるところもあります。また、住宅金融公庫から融資を受けて新築する場合には、市町村の検査員が検査にきて、シロアリ駆除をしたかどうか調べて行きます。
 こうした事情から、一般に住宅金融公庫から融資を受ける時には、薬剤を使用したシロアリ駆除をしなければならないと思われています。
 ところが、11月18日に、この件で建設省と住宅金融公庫と話しあった結果、これが「誤解」であることがわかりました。薬剤でシロアリ駆除をしないからといって公庫は融資をしないわけではないそうです。
 住宅金融公庫が出している「住宅金融公庫融資個人住宅建築基準」第20条には、防 腐、防蟻防虫及び防せい上有効な措置を取らなければならないという規定がありますが、これは義務ではなく、推奨しているだけだとのことです。
 また、この基準に基づいて「木造住宅工事共通仕様書」が定められていますが、その中で、土台に用いる樹種は「ひのき、ひば等又は日本工業規格に土台用加圧式防腐処理木材、日本農林規格の防腐・防蟻処理又は防腐処理の表示のある木材等で体急性のあるものとする」と定められています。これは土台をヒノキかヒバにすれば、防蟻処理はしなくてもよいと読むのだそうです。
 ですから、薬剤でシロアリ防除をしないと、住宅金融公庫が融資をしないということは絶対にないそうで、万一、そのようなことがあった場合には金融公庫に連絡してください
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作成:1998-04-01