室内汚染・シロアリ駆除剤にもどる
t03703#畳への農薬使用をやめるよう青島知事へ要望書提出#95-05
東京都知事就任おめでとうございます。
都民に開かれた都政を行うとのこと、私たちは大変喜んでおります。さまざまな困難があるかと思いますが、どうぞ、初心を貫かれますようお願いいたします。
さて、私たちは農薬などの化学物質の濫用に反対して活動している市民グループです。その中のひとつとして、室内化学物質汚染問題に取り組んでおります。
昨年は、都営住宅の一部を使用している保谷市の公民館の壁紙から発ガン性が指摘されている有機リン系の可塑剤TCEPが揮発し、室内を汚染していることを明らかにしました。私たちは都営住宅全体を調査するよう都知事あてに申し入れましたが、担当の住宅局は調査の必要はないとして、何の手もうちませんでした。壁紙業界はTCEPを使用した壁紙を自主的に製造中止いたしましたが、この問題は現在も解決したわけではありません。
また、私たちの調査によって、ダニ対策として畳に大量の農薬が使用されていることがわかり、昨年、東京都消費生活条例に基づいて、この畳からどれくらいの農薬が室内に揮発してくるか調査をお願いいたしました。幸い、この調査は生活文化局によって受理され、昨年、調査、実験がが行われました。
その結果を知らせていただきましたが(6生文消計第728号)、畳に使用された農薬は予想以上の高濃度で室内に揮発することがわかりました。しかも、この畳は東京都営住宅仕様の畳です。詳しくは資料をみていただきたいと思いますが、このような事実が明らかになった以上、直ちに畳への農薬の使用をやめ、安全なダニ対策を進めるべきと考えます。
以上のような状況から、私たちは以下のことを要望いたします。
1、TCEP含有壁紙を使用している都営住宅の室内大気汚染調査。
2、都営住宅で農薬使用畳の使用を直ちにやめること(防虫加工紙の使用も含む)
3、都営住宅の建材等の安全性に関する審査はどのようになされているか明らかにすること。
4、安全なダニ対策の研究をすすめること。
5、室内化学物質汚染に関する研究とその対策をすすめること。
この件に関して、文書回答をいただくか、担当局との話し合いを要望したします。
以上、よろしくお願いいたします。
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作成:1998-04-01