街の農薬汚染にもどる
t04709#「やめるつもりはない」と電鉄が回答−車内農薬消毒に反対の声をあげよう#96-03
反農薬東京グル−プでは、昨年6月に実施した各電鉄会社への車内消毒のアンケ−ト結果を受けて、翌7月には車内消毒の中止を申し入れました。(てんとう虫情報39号、40号)ところが、各社とも期限を過ぎても回答がないため、今年1月、再び車内消毒中止申し入れと回答の要求を行いました(同45号)。しかし、初めのアンケ−トの時点から漏れていたため別にまとめて回答してもらった京成電鉄以外、回答期限の2月10日を過ぎても各社からの回答は、またもありませんでした。
そこで、やむなく各電鉄会社に電話をして、ようやく得た回答を表にまとめました。とにかく、電話をかけても担当者がつかまらず、10回以上かけてやっと回答というところや、反農薬東京グループには回答せずに、別の電鉄と車内消毒の続行を確認しあったというところや、「アンケ−ト結果を新聞やテレビに載せた」と怒りをあらわにするところとかいろいろあって電話対応は大変でした。
そもそも市民運動が情報を公表するのはいけないことなのでしょうか。わたしたちは、公共機関の車内消毒の実態は多くの人に知らせるべき情報だと思っています。
営団地下鉄、京浜急行は答えたくないとの回答でした。「車内消毒による健康被害は今まで1度もない。車内消毒を頭から有害無益と決めつける反農薬東京グループのような団体にはお答えしたくない」そうですが、車内消毒後、散布記録の車内掲示もしていない状態では、たとえ車内で気分が悪くなった人がいても、およそ車内消毒のせいだと気づいて、さらに会社にクレ−ムをつける人などごく少ないと思います。
反農薬東京グル−プには「新幹線(JRは消毒を掲示している)の車内消毒のせいで、気分が悪くなった」と言うような声はいくつも届いています。また「電車で出かけると気分が悪くなる」人がよくいますが、原因は都会の雑踏のせいだけでなく、こんな落とし穴もあるのではないでしょうか。
申入書で触れておいた薬事法違反の疑いがある、オルソジクロロベンゼン・クレゾ−ル系のネオミケゾ−ル、ネオデジゾ−ル、フヂゾ−ルを使っていた電鉄会社を中心に6社では使用薬剤の変更等を検討していました。
しかし、2月20日に電話で「とりあえずやめているが、やめるやめないを含めて検討中」と若干前向きの姿勢を見せた相模鉄道ですが、相模鉄道の車内には「ミケゾ−ル3月3日」と消毒済の表示が貼られていたとの会員からの情報がありました。これはいったいどういうことでしょうか。私達には偽りの情報を伝えたのでしょうか。
臭いのない薬剤、薬事法に違反しない薬剤に切り替えればいいという問題ではありません。電鉄会社に車内消毒で具合が悪くなる人がいることを理解させるためにどんどん声をあげましょう。
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作成:1998-04-01