その他の化学物質にもどる
t05605#「遺伝子組替え食品いらない!キャンペーン」始まる#96-11
 厚生省食品衛生調査会は8月28日、初めて遺伝子組み換え体そのものを食べることになる、組み替え作物7品種を安全性評価指針に適合していると答申しました。これらは、微生物からの除草剤に強い遺伝子または殺虫成分を生成する遺伝子を作物(ダイズ、ナタネ、トウモロコシ、ジャガイモ)の遺伝子に組み込んだもの。
 また10月28日には、食品衛生調査会バイオテクノロジ−特別部会が、申請のあった13品目の作物についても安全評価指針に適合していると答申。遺伝子組み換え作物が続々と許可されていこうとしています。しかし、遺伝子組み換え作物は、食べ物としての安全性、環境、生態系への影響については未知の危険性をはらんでおり、安全性が確認されたものではありません(業者の提出デ−タを安全性評価指針の項目に適合しているかどうかを確認したにすぎない)。特に異種遺伝子導入によって作られる蛋白質や酵素それ自体に加え、生体防御の反応などで二次的に生成する未知の蛋白などがアレルゲンになったり、人間にとって毒性物質であったりすることが懸念されます。
 しかし厚生省は「安全なものに表示を義務づけることはできない」(ならば全面表示義務づけの食品添加物は安全ではないと厚生省自身認めているということ!?)と企業や輸出国の顔色ばかりを気遣うばかりで、表示すらされません。これでは消費者の知る権利、選択権は奪われてしまいます。すでに欧米では遺伝子組み換え食品への反対運動が高まりを見せています。
 これらは主に搾油用で食用油・マ−ガリンを中心に豆腐や加工食品、菓子などに加工されます。企業に組み替え原料を使わないこと、表示することを要求して下さい。輸入大豆は学校給食の承認物資でもあり、組み替え大豆を学校給食に使わせない運動も必要です。
 私たちは、「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペ−ン」を11月23日の集会で立ち上げました。全国の皆さんと共に以下の目的を実現するためにこのキャンペ−ンへの参加を呼びかけます。**★キャンぺ−んの当面めざすこと1.遺伝子組み換え食品を食べない・買わない・売らせない2.遺伝子組み換え食品の表示の義務づけこの目的のために黒白企業リスト、署名運動、行動提起、集会、出前講座、リ−フレットの作成などや海外を含む最新の情報を伝えるキャンペ−ンニュ−スの発行を予定。キャンペ−ン参加申込書は下記まで。
★呼びかけ責任者天笠啓祐/伊庭みか子/安田節子★連絡先〒152目黒区本町1−10−16日本消費者連盟内「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペ−ン」●03−3711−7766(安田)FAX03−3715−9378

購読希望の方は、〒番号/住所/氏名/電話番号/○月発行○号からと購読希望とかいて、 注文メールをください。
年間購読会費3000円は、最初のてんとう虫情報に同封された振替用紙でお支払いください。
作成:1998-04-01