内分泌撹乱物質にもどる
t06907#ポリカーボネート製食器に高濃度の内分泌撹乱物質ビスフェノールA−厚生省が回収命令#97-10
 10月3日、厚生省は、大阪の食器メーカー「オーエスケー」が製造販売した抗菌 剤入りポリカーボネート製子供食器に、食品衛生法の規制値(500ppm)を越えるビス フェノールAが検出されたため、回収命令をだしました(参照:厚生省報道資料)。
 ポリカーボネートは、ビスフェノールAとホスゲンを反応させて製造する樹脂で、 モノマーであるビスフェノールAが残留していることが、考えられますが、このように 高濃度で検出された原因は不明です。  同省は食器をお湯に入れての溶出試験では、基準2.5ppmより低い0.1ppm以下で、ただ ちに、使用者の健康に支障をきたすものでないが、今後検査体制の強化、原因の調査を するといっています。  ビスフェノールAは、連載の第一回で触れたように内分泌系撹乱物質であり、妊娠 マウスに投与した結果、生まれた雄が成長した時に、前立腺肥大が認められたとの報 告があり、今後、基準値の見直しや用途制限が必要でしょう。
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作成:1998-04-01