空中散布・松枯れにもどる
t07201#環境庁、農薬空中散布後の気中濃度の評価値きめる−住民の健康被害黙殺#98-01
 97年12月22日、環境庁水質保全局土壌農薬課は「航空防除農薬影響評価検討会報告書」を発表し、農薬空中散布後の「気中濃度評価値」なるものを設定しました。
 この検討会は「航空防除による周辺部の健康影響評価について検討を行ってきた」とのことですが、報告書をみると、周辺でどのような健康被害があるのかすら調査せず、測定結果は評価値を下回っているので安全だなどとなっています。この検討会は、1991年3月に空散推進母体である農林水産航空協会が空散推進のために出した「航空散布地区周辺地域の生活環境における大気中の農薬の安全性についての評価に関する指針」を作成したメンバーが中心になっています。
 今回設定された評価値は、91年の指針値よりも低くなっていますが、頭痛、下痢、吐き気、アレルギーの悪化など空散周辺地域で見られる健康被害は無視しています。
また、化学物質過敏症、内分泌撹乱物質、子供への影響など、今、国際的にも重大な問題になっていることについても、よくわからないからという理由で無視されています。
 今、起こっている健康被害や将来発生するであろう被害には一切目をつぶり、ひたすら、現状の空散は安全だと強弁するための評価値です。
 このような評価値を作る前に、最低、空散地域周辺での健康被害に関する疫学調査をすべきです。詳しい批判の内容は次頁からの植村振作さんの文章を読んでください。

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作成:1998-04-01