街の農薬汚染にもどる
t08001#ハエ・カ駆除農薬の無料配布中止の指導を−東京都へ再要望#98-08
 前号で、東京都下62区市町村への薬剤によるハエ・カ駆除に関するアンケート調査の概要を報告しました。
 40%の自治体がすでに薬剤による駆除をやめている一方で、23区を中心に多額の税金を費やして薬剤配布や散布がなされていることが明らかになりました。
 また、ハエ・カの発生状況の調査をしているところが少なく、画一的慣習的に散布されていることも問題点として浮かび上がってきました。さらに、ダイアジノンなど劇物に相当する薬剤を配布しながら、その危険性を十分、住民に知らせていないこと、散布後の健康調査もほとんど行われていない実態もわかってきました。
 今年、長野県諏訪市でハエ・カ駆除用の薬剤が川に不法投棄され、ボランティアで川の掃除をしていた学童が被害を受けるという事故も発生しています。
 また、今年の散布状況を放映したMXテレビの映像をみると、昨年と全く同じで樹木や家、道路際の植物などにバシャバシャ薬剤をかけていました。
 こうした状況を何とか改善するために、反農薬東京グループは、再度、東京都に(1)自治会、町内会、希望世帯などへの薬剤無料配布をやめるよう区市町村を指導すること、(2)区市町村が実施している雨水ますや側溝などへの薬剤散布は、ハエ・カの発生状況を十分に調査して、画一的慣習的に行わないよう十分指導すること、(3)薬剤によらないハエ・カなど衛生害虫の駆除方法を研究し、普及することを要望しました。

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作成:1998-09-01