室内汚染・シロアリ駆除剤にもどる
t09301#シロアリ防除剤の法的規制を求める集会開く−厚生省は室内空気の調査中・建設省は規制する必要ないと#99-09
 9月21日、反農薬東京グループ主催で参議院議員会館で「シロアリ防除剤による健康被害報告と規制を求める集会」が開かれました。集会には約40名の被害者ら市民と、建設省、厚生省、環境庁の担当者が出席しました。
 シロアリ防除剤は床下に大量に使用されます。床下から揮発した薬剤が室内を汚染し、生活者が日常的に汚染空気を吸うことによって健康被害が起こっています。いわ ゆるシックハウス症候群の中で、シロアリ防除剤による被害が最も深刻です。
 反農薬東京グループは、以前からシロアリ防除剤と防除業の規制を求めて運動してきました。住宅金融公庫の仕様書から薬剤によるシロアリ防除の義務づけをなくし、薬剤以外の方法でも認めるようにしたのは一つの成果ですが、だからといって被害が減っているわけではありません。どうしても法的規制が必要になります。
 集会は、その第一歩として、どのような健康被害を受け、行政や公的機関がどうたらい回しをしたかを具体的に被害者に語っていただき、行政に問題提起をしました。
 要望に対して、シロアリ防除業者を指導しているという建設省は「規制を約束できない」の一点張りで、何ら責任ある回答をしませんでした。厚生省は、現在、室内空気にどれくらいのシロアリ防除剤が揮発してくるのか調査中と回答しました。また、被害者の医療についても検討している段階とのことで、建設省よりはまともという印象を受けました。集会の詳しい内容については次号でお知らせします。

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作成:1999-09-27