環境ホルモンにもどる
t11203#t都立学校での環境ホルモン農薬の使用を禁止#01-03
東京都教育委員会は今年になってから、都立学校で環境ホルモン系農薬の使用を禁止しました。環境ホルモン系農薬とは98年に環境庁が発表した「環境ホルモン戦略SPEED'98」にあげられた化学物質とのことです。
しかし、対象が都立学校に限られているのは不十分で、より影響を受けやすい小中学校や保育園、幼稚園を含めた広い規模での使用禁止を行うべきです。また、安易な代替農薬を使用するのではなく、農薬そのものの使用を禁止する方向性も示すべきです。
さらに、SPEED'98には農薬だけでなく、界面活性剤やプラスチック系の化学物質もあります。特に、農薬に含まれている展着剤や散布するときに混合する界面活性剤の中には環境ホルモンもあり、これらを厳密も使用禁止にするべきでしょう。
そのためには現在、環境省・農水省が拒んでいる農薬の添加剤の成分をはっきりさせなければなりません。東京都は率先して国に情報公開を求めるべきです。そうでないと、環境ホルモン系農薬の使用禁止が中途半端なものになってしまいます。
【資料】内分泌攪乱作用の疑いのある農薬の取り扱いについて(通知)
平成13年1月4日 東京都教育委員会教育長
都立学校の建物、樹木、芝生、農場等の管理における農薬(殺虫剤、除草剤等)のの取り扱い、並びに管理保管については、かねてより細心の注意を払ってきたところでありますが、近頃、内分泌攪乱の疑いのある農薬(以下「環境ホルモン系農薬」という。)の使用が、社会的な関心事となっております。
これまでも農薬の使用については、慎重かつ安全性に配慮しながら行ってきましたが、環境ホルモンが人体及び野生生物に及ぼす影響を考慮し、環境ホルモン系農薬は全面的に「使用禁止」といたしますので厳守されるよう徹底願います。
記
1、使用を禁止する環境ホルモン系農薬
(1)別紙1の「表1 環境ホルモン作用を有すると疑われる化学物質」
出典:「環境ホルモンってなあに?」東京都環境局(平成12年3月発行)
(2)成分等により疑わしいと思われるものについては、メーカー等に問い
合わせを行い確認すること。
2、作業等を業者に委託し実施する場合
(1)作業委託においては、使用農薬の薬品名(商品名)、成分、薬品の性質
が「環境ホルモン系農薬」に該当しないことを確認のうえ指定すること。
そのために仕様書に「環境ホルモン系農薬」の使用禁止を明記するととも
に、委託業者から使用する薬品の成分表等を提出させること。
・委託の具体ということ例:建物の害虫駆除、樹木の害虫駆除、芝生の除草剤散布等
(2)受託業者についても趣旨の徹底をはかり指導すること。
3、保管中の農薬について
別紙1の「表1 環境ホルモン系農薬」の中に示された化学物質を含む農薬
とそれ以外の農薬の保管状況及び平成11年度に業者に委託して実施した害
虫駆除や農薬産婦等に使用した薬品の化学物質等を、別紙2の調査用紙で平
成13年2月16日(金)までに報告すること。(該当のない場合も提出)
なお、「環境ホルモン系農薬」の処分計画(任意)を作成するとともに、処
分経費(役無比及び委託料)を記入するとともに、見積書(写)を添付する
こと。(処分年度は12年度及び13年度を予定)
提出先:高等学校・高等専門学校 高等学校教育課経理係
盲・ろう・養護学校 義務教育心身障害教育課経理係
(faxによる提出可)
4、農薬等の購入及び害虫駆除等の委託について
殺虫剤、除草剤等の購入及び害虫駆除等の委託にあたっては、環境及び人体
等への影響を考慮し、使用回数、使用量の削減を計画的にはかるとともに、
予算の効率的な執行に努めること。
5、その他
問い合わせ先
・一般的事項(報告書の記入の仕方、処分費等に関すること)
高等学校・高等専門学校 高等学校教育課経理係
FAX番号 03-5388-1727
盲・ろう・養護学校 義務教育心身障害教育課経理係
FAX番号 03-5388-1727
・専門的事項(環境ホルモン系農薬について、化学物質等に関すること)
全都立学校 保健給食課公害環境係
FAX番号 03-5388-1735
6、参考
一般的な商品名等について
参考に「代表的な農薬の効果」を掲載しており、その表の中で★印がある
ものは「環境ホルモン系農薬」に該当する薬品である。
*この表は学務部調べ−省略−
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作成:2001-04-23