空中散布・松枯れにもどる
t14206d#鳥取県で松枯れ空中散布ヘリから、農薬漏れ出る#03-07
6月4日朝、鳥取県用瀬(もちがせ)町で、松枯れ対策のため、有機リン剤スミパイン乳剤(MEP)を散布していた東邦航空のヘリコプターの農薬散布装置から、薬剤が漏れでて、飛行ルートにある非散布地域に降り注ぎました。液量は11リットルとされており、町民から異常を訴える情報ははいっていないそうです。
MEPの環境汚染調査では、水系には異常なく、大気中の濃度は、6月4日に、0.51μg/m3検出された地点があったものの、翌日からNDになり、飛行ルート下の雑草では、最高2.14ppm検出されたMEPも、日を追って減少傾向を示したということです。
委託者である町も野菜や穀類の残留分析を実施し、1週間後に農作物への残留は問題ないとして、安全宣言をだしましたが、この間収穫を制限された農家の補償はどうなるのでしょうか。
ところで、空中散布ヘリ59機(01年実績で、全体の約37%)を有していた業界最大手のエースヘリコプター社が、41年わたる業務を本年3月末で停止しました。昨今の無人ヘリ散布拡大でシェアが奪われたのでしょうか。それとも、一昨年来、相次ぐ4件の墜落事故を起こしていたのが(てんとう虫情報118号参照)、原因となったのでしょうか。
参照:鳥取県による報告、第2報、第3報、第4報、
第5報、第6報、第7報、第8報、第9報
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作成:2003-10-28