街の農薬汚染にもどる
t17403#通知「住宅地等における農薬使用について」に関するアンケート調査結果(2)散布者の半数は業者#06-02

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         (3)半数が通知を知らない、今後は罰則強化の声が多い

3,散布者、散布依頼者
★散布者<113中回答なし 5件>
 実際に農薬散布をしたのは誰かということですが、一番多いのが防除業者です。造園業者を合わせれば54件です。まず、この人たちがしっかり通知を守れば、健康被害はずいぶん減ることと思います。次が農業者で、近隣農地への農薬散布です。また、自治体職員も散布しています。町内会、自治会は自分たちが直接散布するのではなく、防除業者等に依頼しているものと思われます。

  図 散布者別件数 −省略−

★散布依頼者 <113中回答なし 10件>
 実際に農薬散布をする人に依頼するところは、自治体など多数あります。ここでは、散布依頼者が誰であるか聞きました。
散布した本人が36件で一番多くなっています。次が市区町村で26です。都道府県が10件もあるのは問題です。都道府県は通知を遵守するよう市区町村を指導しなければならないのに、自分が問題ある散布をしているわけですから。農水省はもっときちんと都道府県を指導してもらいたいと思います。

  図 散布依頼者別件数 −省略−


4,被害者はどう対応したか

 被害を受けた人は、散布者に申し入れたり、あちこちに相談をしています。
★苦情や相談をしたところは以下のようです。
 
  散布者      37件  保健所      29
  散布依頼者    38      土木事務所     2
  都道府県の担当課 39      警察        8
  市区町村の担当課 47      市民団体     22
  農水省農薬対策室 24
  その他(裁判所/大学/弁護士/市議会議員/学校/担任の先生/団地自治会/不動産屋)
 どこが散布の責任者か調べて、それぞれ、申し入れをしています。どのくらい回数を申し入れたかも質問しましたが、ほとんどが一回で済むわけもなく、様々でしたので、ここでは省略します。

★申し入れた結果はどうなったか <113中回答なし 20件>
 では、申し入れた結果はどうだったでしょうか。中止したというのが27件あるのは救いですが、無視されたというのも24件あります。散布するときに周辺住民に周知すると約束したのは8件ですが、守られたかどうかは不明です。
   図 申し入れ結果 −省略−

その他の内容は以下の通りです。
    *知らせた日は天気が悪く数日後急に散布した
    *自治会でやっているので県からは言えないと言われた
    *虫も子どもに良くないので、子供たちのためにと施設の
     サクラ(かなりの大木)をすべて切った
    *農業者が散布時に気をつけてくれるよう通知内容を市・県報に
    *掲載依頼したが、結果は変化なし
    *区に学校に相談するよう言われた
    *一部だけ中止したが、他の種類を撒き、効かなければまた
     スミチオンを撒くといった。
    *アメシロが大量に発生して子供がかぶれたのでと依頼があったので
     散布しましたとの返事が来た
    *議会で取り上げてもらった
    *一般的に売られている安全なものだと言われた
    *毛虫が出るので散布しないとしかたがないと言われた。
    *嘘をついていなおられた
    *全体はやめず、申し入れ地区のみ中止。他はしらないうちに
     散布してしまっていた。
    *毎年各学校に今年は散布されますか?というアンケートが市より
     きてそれに対する学校の答えで中止決定しますとのこと
    *事後の看板等での周知も行うと回答

 中には、木を全部切ってしまったという唖然とする対応もありましたが、ある程度の効果は上がっているようです。もちろん、全く無視されたのも24件もありますから、まだまだですが。また、散布者に問い合わせたときに、嘘をつかれたという報告がいくつかありました。こうしたトラブルはあちこちであるようです。

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作成:2006-07-26