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t19201#ねずみ等の防除は人と環境に悪影響のない方法で〜建築物衛生法・パブリックコメント実施#07-08
建築物衛生法で定められているねずみ・ゴキブリ防除は、IPM(総合的有害生物管理)の方法で実施することが決まっています(記事t18805、記事t19003参照)。それを具体化するための「建築物衛生法維持管理要領」(以下「要領」)と「建築物における維持管理マニュアル」(以下「マニュアル」)の案が決まって厚労省はパブリックコメントを実施しました。要領もマニュアルも、空気環境、飲料水、雑用水、排水、清掃等の項目がありますが、ここでは第6のねずみ等(ゴキブリ、ハエ、蚊など衛生害虫を含む)の防除を取り上げています。
2003年の建築物衛生法の改定後、それまで6ヶ月ごとに1回、定期的統一的に薬剤散布が行われてきたのが、まず、生息調査を行うことになりました。しかし、生息調査をした結果、どういう措置をするかは決まっておらず、たとえば、ゴキブリが1匹いたらすぐ薬剤散布をするという状況もありました。
今回の、要領とマニュアルは、こうした状況を改善するため、生息調査の方法や、その評価、防除方法などを具体的に定めています。従来のやり方に比べれば、人と環境への配慮が重要項目となり、一歩前進といえますが、まだ、不十分なところがあります。
特に問題だと思われるのは、今までいろいろな事故を起こしてきている雑居ビルや地下街などでの防除作業です。特定建築物は3000m3以上の不特定多数の人が利用する建物となっていますから、3000m3以下だと適用されない恐れがあります。こうした場所でもIPMに基づいた防除をしてもらわなければなりません。
また、この要領とマニュアルがきちんと実践されるのか、調査の費用を誰が持つのか明確でないところもあります。特定建築物のねずみ等の防除は、ペストコントロール協会加入社などの防除業者が実施しますから、一般家庭で使用される農薬に比べれば行政の指導がやりやすいはずです。改定内容が正式に決まったら、委託者などはもちろん、一般市民にも十分な説明と啓発が必要と思われます。
★要領に関するパブコメ概要
当グループのパブリックコメント
★維持管理マニュアルに対する意見
要領に関するパブコメは7月20日から1ヶ月間の募集期間でしたが、マニュアルは7月30日に公表され、8月13日が締めきりという短期間で問題だと思います。
当グループのパブリックコメント
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作成:2007-08-29