街の農薬汚染にもどる
t20408#環境省マニュアルは軽んじられている#08-08
   【関連記事】記事t20204
   【参考サイト】公園・街路樹等病害虫・雑草管理暫定マニュアル

 5月30日に環境省が出した「公園・街路樹等病害虫・雑草管理暫定マニュアル 〜農薬飛散によるリスク軽減に向けて」は、農薬散布をどのように減らすかを具体的に書いてあり、大変、参考になるものです。
 しかし、環境省はこれを「事務連絡」として都道府県にメールで送っただけで、周知が行き届いていません。そこで、都道府県でどのように対応したか、関東を中心に7都県に聞いてみました。

★1ヶ月もほったらかしのところも
 東京都:こちらが連絡するまで担当は知りませんでした。次の日に、「確かにきていた。これから都庁の関係機関、市町村に知らせる」と電話してきました。一ヶ月以上ほったらかしにしたわけです。
 神奈川県:環境の担当課は「農薬の件だからすぐ農政へ送った」との返事だったので、「環境省からの事務連絡ではないか」と言うと、翌日「環境省に送り直してもらったが、今まで農薬のことで環境省から連絡をもらったことがなかったので困惑している。公害問題でもないし」と本当に困惑していました。
 岡山県:環境省からメールで届いているがまだどこにも連絡してない。ただし、教育委員会は文科省から直接きたので各市町村の教育委員会に知らせたとのことです。

★直ちに県の関係部署や市町村に連絡
埼玉県:周知先。
 本庁各課、各地域機関の長、議会事務局総務課長、企業局各課長、企業局各地域機関の長、
 病院局経営管理課長、病院局各病院長、教育局各課長、各教育機関の長、警察本部各所属長、
 各警察署長、監査事務局調整課長、人事委員会事務局長、労働委員会審査調整課長、
  収用委員会事務局長、各市町村長

茨城県:周知先。
 各市町村と県庁内関係部局(管財課、薬務課、農産課、道路維持課、公園街路課、教育長)

千葉県:周知先。
 市町村と県の出先。庁内で説明会を開こうと考えている。

岐阜県:周知先。
 県関係機関(管財課、農業技術センター、中山間農業研究所、畜産研究所、生物工学研究所、
 人づくり文化課、医療整備課、生活衛生課、薬務水道課、農業技術課、各農林事務所、
 各農業改良普及センター、病害虫防除所、農業大学校、森林整備課、道路維持課、街路公園課、
 公共建築住宅課、スポーツ健康課)各市町村
こうした状況を知らせると環境省は7月10日に再通知を出したということです。

しかし、どこもマニュアルの本物を配布しておらず、hpのアドレスだけなので、果たして読んでもらいたい末端まで浸透するか、疑問です。
購読希望の方は、〒番号/住所/氏名/電話番号/○月発行○号からと購読希望とかいて、 注文メールをください。
年間購読会費3000円は、最初のてんとう虫情報に同封された振替用紙でお支払いください。
作成:2009-01-25