空中散布・松枯れにもどる

t22505#2010年度の有人ヘリ空散面積は減少しているが・・農水省が従来より詳しい内容をHPで公開#10-05
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【電子版資料集】第4号<無人ヘリコプター農薬散布∞現状と問題点>
【参考サイト】農水省:農林水産航空事業に関する情報(病害虫防除に関する情報にあり)
   平成22年度 農林水産航空事業の実施計画H22年都道府県別実施計画

 2010年度の有人ヘリの農薬空中散布予定が農水省から発表されました。今までは、農水省のホームページに農業、林業の合計数しか公表していませんでした。私たちは全て公開すべきと何度も申し入れてきたところ、今回は県別面積まで出しました。しかしまだ、市町村別の計画はホームページで公開していません。閲覧はできるとのことで、その場所だけ公開しています。中途半端なことをせず、すべて、公開すべきです。

★農業関係空散予定
 農業関係の空散は、表1の通りです。今年度は9道県で実施予定です。前年度と県の数は変わっていませんが、面積は6183ヘクタール減少しています(表中▼印は前年から減少)。
 沖縄県は、別にミバエ類対策の空散が2,433,629haあります(ウリミバエ=不妊虫放飼、ミカンコミバエ=誘引剤と殺虫剤を滲み込ませたテックス板散布など)。
   表1 県別農業関係の有人ヘリ空中散布防除面積
           (単位ha、播種・施肥等は除く)
   県名   農業関係防除面積
         水稲  その他    計   前年増減
   北海道     890           890  ▼   9
   青森   9160           9160  ▼ 861
   秋田     10900          10900  ▼1360
   山形      6612           6612  ▼1186
   茨城     10000     120  10120  ▼ 122
   千葉      6588           6588  ▼2671
   宮崎       160     200    360       0 
   鹿児島    7913           7913  ▼ 454
   沖縄            6200   6200       0 
      計       52223    6520  58743  ▼6183 
★松枯れ防除面積
 松枯れ防除として実施されている農薬空中散布と地上散布の面積は表2にあるとおりです。  国有林の散布面積も県別に加えました。有人ヘリ散布は昨年から2217ha減少しています。兵庫県が438ha減少していますが、3098haの予定で、相変わらずワースト1です。長野県は、5月13日に青木村の中止が決定し、443haから363haになりました。
 無人ヘリ散布は全体で66ha減少していますが、鹿児島が22ha増えています。地上散布は5944haの予定になっています。昨年より減少しているとはいえ、まだまだ2万ヘクタール以上で農薬散布が実施されます。なお、この統計にはゴルフ場など民間が実施するものは含まれていません。

 表2 2010年度松枯れ対策農薬散布予定面積


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作成:2010-08-27