空中散布・松枯れにもどる

t22701#無人ヘリコプター相次いで墜落〜北海道では、散布関係者に衝突、死亡事故発生#10-07

【関連記事】記事t20402記事t20501記事t20604空中散布関連記事
【電子版資料集】電子版「脱農薬てんとう資料集」No.4<無人ヘリコプター農薬散布現状と問題点>
【参考サイト】無人ヘリコプター関連リンク
  農水省:農林水産航空事業に関する情報(病害虫防除に関する情報にあり)にある都道府県別(散布面積、無人ヘリ機体数、オペレーター数)
     無人ヘリコプター利用技術指導指針
     無人ヘリコプターによる空中散布等の実施時における安全対策の徹底について

 農薬危害防止運動の最中、ヤマハ製無人ヘリコプターRMAXの墜落事故が2件おこりました。
 6月2日には、鹿児島県南さつま市で、同市の単独事業である松枯れ対策の農薬空中散布で、無人ヘリが松に引っ掛かって、墜落しました。所管の林野庁は、農薬の漏洩もないため、調査・報告はしないと無責任な態度でした。鹿児島県と南さつま市に事故の詳細の問合せをしていますが、19日現在、まだ、回答がありません。
 新聞報道によると、7月19日に、北海道せたな町で、水田散布の無人ヘリが墜落し、直撃された散布関係者が死亡するという重大事故が起こり、警察が業務上過失致死容疑をも視野に、調べているそうです。
 無人ヘリによる人身事故は、私たちの知る限り、96年8月の福岡県での死亡事故、03年7月の佐賀県での右足切断事故の2件ありますが、北海道の事故はどのようにして起こったのか農水省へ問合せ中です。
 無人ヘリ農薬散布は年々増え、09年の機体数は2341で、散布面積は約93万haです。操縦資格は、 無人ヘリメーカーの研修を受け、社団法人農林水産航空協会が技術認定するだけ(認定者は約1万800人)。事故の場合、誰にその経緯や危被害を報告し、誰が原因究明し、再発防止策を立てるのか何の決まりもありません。
 私たちは、農水省へ@散布主体や散布者に散布計画や事故報告等の提出を義務づける、A公的な事故調査機関を設けて、原因調査を実施し、結果を公表する、B事故を起こした散布主体や散布者に対して、散布禁止、技能認定の取消し、再教育などのペナルティーを科する制度をつくることを、緊急要請しました。

農水省からの通知:無人ヘリコプターによる空中散布等の実施時における安全対策の徹底について(7月20日発出)


購読希望の方は、〒番号/住所/氏名/電話番号/○月発行○号からと購読希望とかいて、 注文メールをください。
年間購読会費3000円は、最初のてんとう虫情報に同封された振替用紙でお支払いください。
作成:2010-07-27