街の農薬汚染にもどる
t25302#環境省が公園マニュアル優良事例募集#12-09
【関連記事】記事t24701、記事t24801、記事t24901、記事t25002、記事t25301
本誌7月号でお願いしたように、現在、私たちは植栽や花卉の無農薬管理の事例を募集しています。熱心な読者の皆さんのおかげで、30事例ほど集まっていますが、まだ、十分でないので引き続き募集を続けます。反農薬東京グループのホームページに直接書き込める欄を作りましたので、ご協力お願いします。
ところで、私たちは環境省にも同様に無農薬管理の施設を調べて表彰してほしいと要望してきました。2頁で報告したように8月29日に、通知「住宅地等における農薬使用について」改定に関する話し合いをしましたが、その席上、環境省は「公園・街路樹等病害虫・雑草管理マニュアル」(以下、公園マニュアル)の優良事例を集めて公表すると発表しました。
実は、8月8日付で、都道府県の環境部局宛に「公園、街路樹等における病害虫・雑草防除優良事例調査について」という通知を環境省土壌環境課農薬環境管理室長名で出していました。(入札公告;平成24年度公園マニュアル優良事例調査業務)
その目的は、「公園マニュアルに基づく農薬の適正な使用をさらに普及啓発していくため、公園マニュアルの普及や公園マニュアルを活用した優良事例を収集し、事例集を作成する」ということです。
県に対して、9月末日までに県の関係部局、市町村に調査の上、報告を求めています。
優良事例として、環境省は
@公園マニュアルの周知・活用の事例
体制を整備したり、継続的に講演会等を開催している。
A公園マニュアルに基づいた適切な防除の事例
の2点をあげていますから、私たちの募集内容とは違います。Aの事例は重なるところがあるかもしれませんが、公園マニュアルは、農薬使用を禁止しているわけではありません。「マニュアルに沿った適切な防除の事例」といっても、非常にあいまいです。たとえば、フェニトロチオンなど5農薬の立入制限などが書かれていますが、立入制限ができない場合、農薬を使用するなとはありませんから、ずるずると農薬散布に向かってしまうということがあります。
それでも、このような通知が出ること自体、公園マニュアルというものがあるんだと認識させることはできるでしょう。
しかし、受け取った都道府県がやるとは限りません。たとえば、東京都は、都の施設だけを調査して、市町村には調査があることすら伝えていません。また、山口県は市民の質問に、該当するとことはないと回答したということです。岡山県は国の調査なので市民に教えることは出来ないと言ったそうです。
こちらに集まった事例のうちの参考になりそうなものを環境省にも紹介したいと思います。せっかくの、大事な募集ですから、頼んだ方も、受けた方も真剣にやっていただきたいものです。
環境省:公園・街路樹等病害虫・雑草管理マニュアル優良事例集と
事例集本文(2013年4月10日公表)
購読希望の方は、〒番号/住所/氏名/電話番号/○月発行○号からと購読希望とかいて、
注文メールをください。
年間購読会費3000円は、最初のてんとう虫情報に同封された振替用紙でお支払いください。
作成:2012-09-30、更新:2013-04-11