農薬空中散布・松枯れにもどる

t26003#2011、12年度無人ヘリコプターの事故51件〜当グループのアンケートで判明#13-04
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    電子版「脱農薬てんとう資料集」No.4<無人ヘリコプター農薬散布現状と問題点>
    脱農薬ミニノート3号野放し!無人ヘリコプター農薬散布
【参考サイト】農水省:農林水産航空事業に関する情報(病害虫防除に関する情報にあり)
         ・平成23年度の無人ヘリコプターによる空中散布等に伴う事故情報の報告状況及び
           平成24年度以降に向けた安全対策の徹底について
         ・平成25年度以降に向けた無人ヘリコプターの安全対策の徹底及び
           平成24年度の事故情報の報告状況について
        農薬インデックス無人ヘリコプター用農薬の頁
         登録農薬関連法令・通知機種別仕様安全対策(マニュアルやリーフレットあり)

 無人ヘリコプターの事故については、当グループの要望に応じて、農水省は11年1月28日に事故情報の報告を農政局に依頼しました。その後、11年12月28日に調査結果が報告されましたが、同年事故43件の事故内容を公表したものの、発生場所や実施団体を公表しませんでした。
 私たちは、詳細な報告を求めましたが、農水省からは『事故情報の収集にあたっても、集めた情報はその目的以外に使用しないこととして、提供いただいているところです。そのため、公表する内容については、今後の安全対策を取る上で必要な情報としていることについて、ご理解いただきますようお願いします。』との回答があっただけでした。
 そこで、記事t25901で述べた、道府県への無人ヘリコプターについてのアンケート調査の設問で、11年及び12年の事故の詳細報告を求めたわけです。  42道府県へ問い合わせた結果、新潟県を除く41道府県から回答がありました。
このうち、事故がなかったと回答したのは、次の15県でした。
 青森/宮城/福島/茨城/千葉/山梨/富山/石川/兵庫/奈良/鳥取/広島/ 山口/徳島/香川

 表に、事故ありとした道府県での、事故・被害状況や原因等をまとめました。確認できた合計件数は、11年33件、12年18件でした。事故状況で多いのは、架線接触37件、その他の障害物と接触4件、不明10件。被害状況では、停電や電話線の不通、水稲や麦の倒伏、建物被害があり、操作員の負傷は愛媛県の1件でした。表には示しませんでしたが、殆どの事故で機体損傷が報告されています。 なお、表中の原因の項の略号内容は、以下のようで、それぞれの件数とともに示します(重複原因あり)。
 a:操作要員操作ミス 13件、b:確認不足 9件、c:操作要員と補助要員との連携不足 27件、d:飛行高度や方向が不適切 11件、 e:不明 2件でした。
 オペレータミスに関して、認定団体である日本農林水産航空協会に対して、資格停止を含むペナルティーや再教育を、再三求めていますが、回答はありません。

 表  2011、2012年の無人ヘリコプター事故事例 (省略)


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作成:2013-06-27