空中散布・松枯れにもどる

t26103#長野県の松枯れ対策空中散布〜1km離れた地点の大気でチアクロプリド検出#13-05
【関連記事】記事t25003(2012年)、記事t25205
    2013年度 松枯れ対策等の農薬空中散布予定
【参考サイト】長野県:農薬の空中散布検討連絡会議の頁
       農水省:2013年度有人ヘリコプター農薬空中散布実施計画県別散布面積一覧

 長野県では、新たな方針のもと、昨年度は7市町村260haで松枯れ対策のための有人ヘリコプター空散が実施されました。
2月に開催された平成24年度長野県松くい虫防除協議会の資料から、長野県が実施した大気調査の結果などを紹介します。

★空散によるチアクロプリド大気汚染
 昨年注目されたのは、2009年から中止していた坂城町の2地区で25haの空中散布が再開されたこと、しかも、隣接する千曲市(5地区125ha散布)とともに、ネオニコチノイド系のチアクロプリドを含むエコワン3フロアブルが、それまでの20倍希釈でなく、その約3倍濃度の7.5倍希釈で、全国ではじめて散布されたことです。
 記事t25205では、両市町が実施した大気汚染調査で、すべての検体が0.2μg/m3の定量限界以下だったことを報告しました。しかし、同時期の千曲市城山地区の散布で、長野県が定量限界0.05μg/m3で測定した大気調査の結果は、表のような結果でした。
 散布地域から、200m、500m、1km離れた地点で、最高0.43μg/m3検出されたことがわかります(表中の西側は東側の誤り)。1km地点は千曲市庁舎があるところで、この時、街中にいた人は、確実にチアクロプリドを吸入していたことになります。
本年度も有人へり空散予定面積は260haですが、協議会資料では、無人ヘリコプターによる散布面積が昨年度の1.8倍の45.5haとなっています。その後、散布予定面積は55ha-駒ヶ根市東伊奈、飯田市天竜峡、松本市四賀、筑北村小仁熊−となりました。
 6月中旬には、空中散布が実施される予定のところが多く、県市町に、実施予定などを尋ねています。

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作成:2013-05-30