街の農薬汚染にもどる

t27004#環境省皇居外苑事務所:松への農薬散布はやめるが、除草剤は続ける#14-02

 記事t26301で報告しましたが、環境省が所管する皇居外苑で30年以上にわたって、松への地上散布が行われていました。
 さっそく、管理者の「環境省皇居外苑管理事務所」に質問し、散布状況を問いただしました。その回答は263号に記しています。その後、再度の問い合わせに対して皇居外苑事務所は13年9月に「通知の趣旨を踏まえ検討しています。」と回答してきました。
 そこで、14年1月10日に、どのような結論が出たのか、問い合わせをしました。また、皇居外苑以外の東京都の松枯れ状況の調査をするとのことでしたので、それも合わせて聞きました。1月20日付けの回答は以下の通りです。
 「皇居外苑での松枯れ対策地上散布に関しては、通知等の留意事項を踏まえ、また、マツクイムシの被害発生木の発生もしていないことから、検討結果として来年度は実施しないこととした。」
 14年度は松枯れ対策としての地上散布はしないということですので、まあ、一応の成果はあったかと思いましたが、では、どうするのか、1月22日付でもう一度以下のような質問しました。
★皇居外苑事務所へ4回目の質問
 【質問1】地上散布をやめて、来年度の松枯れ対策は?
  【回答】本年度は、昨年の猛暑等によりマツの樹勢が衰え、葉先が黄色くなる病木
    やダニも発生し、新緑等への影響が懸念されている状況です。このため、今後
    の樹勢の様子を見たいと思います。通常の手入れ「もみあげ」実施も新芽の状
    況を見て判断することとしています。

 【質問2】東京都の公園などの松枯れ状況の調査結果は?
  【回答】被害の恐れのある大井ふ頭海浜公園なぎさの森(モノレール大井競馬場前
    の対岸)のマツ林を調べました。枯れマツを3本(切り株)確認しましたが、
    被害が蔓延しておらず被圧等により枯れが生じたものと判断しています。

★自由に入れる場所に除草剤散布
 【質問3-1】昨年の回答によると、皇居外苑では、毎年除草剤を年に3回、合計
    131,637u散布していますが、不特定多数の人が自由に立ち入れる場所に散布し
    ているのか。その場所は?
  【回答】前回(7/8)回答のPDFに図面表示のマツクイムシ防止で地上散布しま
     した区域にほとんど重複しますが、芝生地はそれ以外に添付の散布区域図を
     参照下さい。なお、黒枠の区域が夜間を除き立入れる場所です。また、灰色
     の区域が立入禁止の散布場所です。
  
 【質問3-2】散布時にはどのように周辺に周知しているか。
  【回答】予告については、作業予告を事務所HP、現地には看板(作業日、目的、使
    用薬剤、希釈倍数、連絡先)の設置と貼り紙を外灯の柱に掲示し周知します。
     また、散布作業区域に利用者が立ち入らないようあらかじめ作業区域にカー
    ラーコーンとそれに立入り禁止の告知文(目的、使用薬剤、連絡先等)を掲示
    するとともに、誘導員を所要な箇所に配置しました。

 【質問3-3】前回回答の使用除草剤の中には、『公園、堤とう等で使用する場合は、
   散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域
   に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさ
   ないよう注意を払ってください。』との使用上の注意が記載された製剤もある。
   とくに立て札が見えない夕方以後は、監視も必要と思われる。いままで、どのよ
   うな対応をしてきたか、また、今後の対応の仕方は?
  【回答】問い合わせの趣旨どおり、使用薬剤によっては、散布した当日の立入り避
    けるよう注意書きもありますので、散布後は立入りを防止するため誘導員を17
    時まで配置し、ロープ張及びピクトサイン掲示については翌朝まで対応しまし
    た。
    なお、発生する草の状況を見て、使用薬剤及び希釈倍数について薬剤設計の検
    討を行い、芝生の管理及び快適な利用の場づくりに努めたいと考えています。
★除草剤散布はやめるべき
 以上の回答をみると、公園事務所の対応は甚だ心許ないものです。住宅地通知を守るということであれば、除草剤散布はやめるべきです。まして誰でもが立入できる芝生での除草剤散布などはもってのほかです。
 皇居外苑は環境省の管轄であり、住宅地通知の発出もとである環境省が強力に指導すべきです。
 以下に、最近2年間に皇居外苑で使われた除草剤等で、質問3-3にある立入禁止の注意事項のあるものは太字にしました。
 アージラン液剤(アシュラム)、カーブSC(プロピザミド)、ザイトロンアミン液剤(トリクロピル)、シバゲンDF(フラザスルフロン)、ターザインプロDF(イソキサベン・フロラスラム)、ダブルアップDG(シクロスルファムロン)、ブラスコンM液剤(MCPAイソプロピルアミン)、MCPP液剤(MCPP)
購読希望の方は、〒番号/住所/氏名/電話番号/○月発行○号からと購読希望とかいて、 注文メールをください。
年間購読会費3000円は、最初のてんとう虫情報に同封された振替用紙でお支払いください。
作成:2014-03-01