街の農薬汚染にもどる

t27205#一年中「農薬散布中」? 山梨県フルーツライン#14-04
【参考サイト】やまなし観光推進機構にあるフルーツライン
フルーツラインの入り口  と   山梨県果樹試験場脇にある常設看板(14年2月、新巻圭撮影)

 

 山梨県笛吹市から山梨市市川へ甲府盆地北斜面の果実園帯を抜ける約7kmのフルーツラインは観光道路としても利用者が多い。
 この道路には写真のような看板が立てられて20年という。立派な看板であるが、常設で「農薬散布中」とはどういうことか。一年中、農薬散布をしているのか。これでは常に「狼が来る」という嘘を言い続けて、本当に狼が来たときにも信用されなかったという昔話と同じではないか。少なくとも、住宅地通知にある「周知」とは言えない。
 農水省農薬対策室に問い合わせたところ、同室は山梨県に問い合わせ、常設していることによる通行者の農薬散布に対する意識低下のおそれがあるとの意見を伝えたところ、山梨県から『常設看板については、指摘を真摯に受け止め管理している市町村とも調整の上、その在り方について検討する。』と回答をもらったとのことであった。

★看板を取り外す方向で検討
 今後のあり方について検討するとのことなので、山梨県に直接、どうなったから聞いてみた。
 この看板は山梨市と笛吹市が管理しており、41本立てられているとのことであった。笛吹市は撤去することにしたという。
 この道路を通行する車両から農薬がかかったという苦情も寄せられており、山梨市も現在、看板の文章を変えるか、他の方法を検討中とのことだ。
 この道路はモモやブドウを栽培しており、農薬散布時期には一斉に行われるという。その時に大気中にどれくらいの農薬があるのかということである。山梨県は調査したことがないという。
 窓を開けてドライブしている利用者に農薬入りの空気を吸わせないために、早急な調査が望まれる。うっかり化学物質過敏症の人が車で通ったら大変なことになる。
 看板よりも重要な問題である。

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作成:2014-04-27