室内汚染・シロアリ防除剤にもどる
t28205#環境省:殺虫剤等の使用実態調査を実施へ#15-02
【関連記事】2008年の記事より:記事t20605、記事t20703、記事t20804、
記事t28405
【参考サイト】環境省:「平成 18 年度殺虫剤等に関する使用実態等調査業務」報告書
平成26年度殺虫剤等の消費者製品に関する実態等調査業務 [総合評価落札
今年の1月、環境省は「平成26年度殺虫剤等の消費者製品に関する実態等調査業務」について、実施業者を決めるための入札を行いました。業務の目的は『殺虫剤等を含む消費者の取り扱う製品を取り巻く現状や課題について調査し、環境への悪影響を最小化するための方策等の検討の基礎資料を作成すること』と、なっています。
ここでいう殺虫剤等は『農薬取締法の登録を受けた農薬や薬事法の承認を受けた医薬品・医薬部外品を除く、不快害虫用殺虫剤、不快害虫用忌避剤、繊維害虫用防虫剤、シロアリ防除剤、家庭用カビ取り剤、鳥獣用忌避剤、鳥獣用駆除剤、非農耕地用除草剤を想定。』です。
私たちは、H18年度に同様な調査が実施されて以後、法規制の対象外のシロアリ防除剤や殺虫剤・除草剤製品の成分がどのように替ってきたかを知りたいと思い、環境省に調査の実施を求めてきましたが、ようやく実現したわけです。
★仕様書の内容〜本年度中に報告作成
仕様書にある調査概要は以下のようです。
(1)殺虫剤等の市場実態把握・整理
平成25 年度に環境省が実施した殺虫剤等に関するアンケート「殺虫剤等に関する
使用実態等調査業務報告書」等も参考にしつつ、市場に出回っている殺虫剤、殺菌剤、
除草剤等の生物の防除に用いられる薬剤の実態を調査し、製品の品目リストの作成、
各品目について家庭用品規制法、農薬取締法、薬事法等への該当/非該当の確認など、
その全体像を整理する。
(2)殺虫剤等の製造実態等の調査
平成25年度の環境省アンケートに関連して、消費者による取扱いの状況、消費者へ
の情報提供の状況、諸外国の規制への対応状況、その他更新すべき内容等の追加調査
を行う。その際、殺虫剤等に係る製造メーカー等100 社程度を対象に調査を実施し、
殺虫剤等に係る業界団体等4 団体に対しては、ヒアリングを行い、製造・使用等に関
する自主管理ルール、ガイドライン等の情報を収集し、その内容等をとりまとめる。
(3)消費者製品の表示に関する実態把握
化学物質が使用された製品であって一般的な消費者向けに流通しているものについ
て、50 製品程度を対象に当該製品の消費者向けの情報提供用の表示について調査を行
う。製品の選定に当たって、殺虫剤等を一定程度調査対象とするとともに、不適切に
取り 扱われることにより環境汚染を生じるおそれのある製品をできる限り選択する。
(4)消費者製品に関する事故等の整理
消費者製品による事故等の事例について、消費者庁・独立行政法人製品評価技術基
盤機構等のホームページから20 例程度情報収集し、事故を引き起こした薬剤・製品の
実態、問題となった化学物質、問題の所在等について整理する。
(5)専門家へのヒアリング
(1)〜(4)の実施に当たっては、専門家の指導を2回程度、受けることとする。
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この調査業務は2015年3月31日までに終了、報告書を提出するとなっています。
今後、環境省の平成25年度と26年度の「殺虫剤等に関する使用実態等調査業務報告書」のすみやかなホームページ上での公表を求めていきます。
環境省は、両報告をHPで公表しました。
平成 26 年度殺虫剤等の消費者製品に関する実態等調査報告書、H25年度調査報告
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作成:2015-04-30