街の農薬汚染にもどる

t30207#今秋も農薬散布 青梅市PPV対策―市民団体、住宅地通知を守れと要望#16-10
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【参考サイト】農水省;ppvの防除についてにある平成27年度調査の概要平成27年度防除の概要
                               平成28年度の調査概要(11月15日公表)
           青梅市における強化対策の実施状況(平成27年11月)
           ppvの関係情報にある平成28年度第1回対策検討会議事概要(5/12)、
                                 第2回対策検討会議事概要(10/27)
       農水省植物防疫所:ppvの緊急防除について
       東京都農業振興事務所:ppvの緊急防除対策について
       青梅市;梅の里再生情報第11回青梅市梅の里再生計画推進委員会(2016年6月24日)(記事要旨)
           8月15日発表:ウメ輪紋ウイルス強化対策地区内の再植栽に向けて>(広報おうめ8月15日号)
           10月28日発表:農林水産省にて開催されましたウメ輪紋ウイルス対策検討会において、
                    一定の条件のもと再植栽を認める判断がなされました。

   広報おうめ 10月15日号 アブラムシ防除ウララDF(フロニカミド10%) 11/7-11/16散布予定

 東京都青梅市では、梅輪紋ウイルス(PPV)に感染した3万本以上の梅を伐採し、梅林再生のため、感染媒介を防止するとして、民家の梅などに対し、2015年からアブラムシ駆除の農薬散布を住宅地で年二回繰り返してきました。今年(2016年)も、アブラムシが発生していない2月に杜撰な農薬散布をしました。(記事t29803
 今年の5月12日に開かれた国の「ウメ輪紋ウイルスに関する対策検討会」では、アブラムシ防除は、住宅地では農薬以外の方法を考えろとあります。農水省植物防疫課は、農薬以外の方法とは、マシン油とか、デンプン系のものとか、要するに化学農薬ではないものだということです。私たちが最初から主張してきたことです。
 国の検討会は秋に予定され、その場で青梅市の強化地区内の一部の地域への、再植栽の可否を決定します。再植栽が実現した場合には、アブラムシ防除をより徹底すると言っていて、春と秋のアブラムシ防除は、際限なく続くことになります。(記事t30307参照)

★青梅市、農薬散布は続けると
 青梅市は、今年度の強化対策として、強化地区のすべての植物に対して、年3回のPPV発生状況調査、春と秋のアブラムシ駆除の農薬散布を決めています。現在までの発生の調査では、一回目82本、二回目20本と終息していません。
青梅市は「梅の里再生計画推進委員会」を農業者、農協、観光業などで組織し、毎年会議を開き、その概要を公表しています。
 市が事務局になっているのですが、その説明が気になります。
 昨年の11月と今年2月のアブラムシ駆除はウララDF(フロニカミド)という農薬でしたが、「その防除効果を国が定期的に発生状況を調査している。その報告では、効果がある、地域内のアブラムシの発生はかなり抑えられている」という趣旨の発言をしています。
 しかし、農水省の説明によると、アブラムシの調査は年一回だというのです。今年は4月に実施しただけとのことでした。
 また、「アブラムシ防除については国も徹底的にすべきということで言われていますので、必ず引き続き防除の徹底を行っていきたい。また、強化地区以外の市内全域についても同様に、アブラムシが感染源ということでございますので、市民の方にも協力をいただくような周知、PR等をしていきたいと考えております。」と述べています。委員が「庭木の消毒は難しいのではないか」と質問すると、「今年度中に再植栽ができた場合でも、強化対策地区については当面今のような形で庭木も含めて、秋と春にアブラムシ防除を実施するような形で考えております」と、住宅地での農薬散布をやめそうもありません。そして、今秋の防除として11月7日〜16日までウララDF(フロニカミド 毒性、問題点については記事t29004記事t29104記事t29203参照)を散布するとしています。
 住宅地での農薬散布に反対している青梅市の市民団体「住宅街での農薬散布中止を求める会」は、国のウメ輪紋ウイルス対策検討会、青梅市に質問と要望を出しました。
   「住宅街での農薬散布中止を求める会」の
    農水省・植物防疫課とウメ輪紋ウイルス対策検討会への要望と質問
    青梅市への住宅街での農薬散布の中止要請及び質問書

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作成:2016-11-30