食と健康


その力は正に「開けゴマ」

「ごま化す」という言葉はどんな食品でも「ごま」で調理すればおいしく化ける、ということからはじまったとか…。
真偽のほどはともかく、どんな青菜でもごま和えにすればおいしく、少々味のおちる冷凍魚でもごま油でやいたり、ごまフライにすれば香りのよい揚げものになり食欲をそそります。
ごまには白ごま・黒ごま・黄ごまの三種類あって、黄ごまは最も香りが強く、白ごまは油脂の含有が多く、そして黒ごまはカルシウムが比較的多いのが特徴です。
ごまは料理のワキ役でありながらその力は正に「開けゴマ」で、あの小さな一粒一粒に強い生命力のある胚芽をもち、ビタミンB群、カルシウム、たんばく質、鉄をふくみ、これらが神経の過敏性をなくしたり、整腸、造血機能を高め、基礎体力がつくといわれます。
また動脈硬化を防ぎ、血管を若々しく保つなど、美容と健康のキメ手になる働きをごまの小さな粒がしてくれます。
この頃は食卓の洋風化で、ごまをつかうことを忘れた日本人が、やや増えましたが、もっと利用したいものです。