胆汁の分泌が狂って体内にたまってしまうと、黄疸が現れます。胆汁の分泌を調節しているのは、肝のはたらきですから、肝炎のごく初期の段階では黄疸が出ることもあります。
また、体質によっても黄疸の現れ方が異なります。湿を多くもっている人は、どす黒くくすんだ、いかにも元気がなさそうな顔色になります。このような黄疸が現れた時は、
茵陳五苓散を用います。
一方、湿より熱の症状が強い時は、黄色っぽい顔色になります。この場合は、茵ちん蒿湯を用います。
顔全体がミカンのように黄色くなるような場合は、病気が進行している状態と考えられますので、医師の診断が必要です。 |