耳たぶのところにコリコリした硬いしこりやコブ状のものがあるのは、痛風が疑われる症状の一つです。
痛風は、細胞の新陳代謝で生じた尿酸という老廃物が、何らかの理由で排出されずに血液中に増えるために起こる、代謝異常の病気です。この尿酸は体液に溶けにくいため血液中の濃度が上がると尿酸塩の結晶となって、腎臓や関節などに沈着してしまいます。そして足の親指のつけ根の関節などで炎症が生じ、激しい痛みの痛風発作を起こします。この尿酸塩の結晶は、腎臓や関節のほか軟骨部や皮下組織にも沈着して「しこり」をづくります。これが痛風結節といわれるもので、顔では耳によくできます。
痛風(高尿酸血症)は、放っておくと腎臓障害や、動脈硬化、脳卒中、心臓発作などを
発症させやすくする怖い病気ですから、こんなしこりを発見したら医師の診断を受けたほ
うがよいでしょう。
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