動悸、息切れ、立ちくらみ、顔色が悪いなど・・・。胃潰瘍、がん、再生不良性貧血などの病気が原因となっているケースもあります。
貧血とは、血液中の赤血球に含まれているヘモグロビンが減少する症状です。ヘモグロビンは、肺で受け取った酸素を全身に運ぶ働きをしています。そのヘモグロビンが減少すると、体の組織が酸欠状態になるわけです。頭痛、耳鳴りなどの症状が起こるのは、酸素不足によるものです。血液中のヘモグロビンが12g/dl以下の場合、酸欠と診断されます。
貧血の原因として、もっともよく見られるのが鉄欠乏性貧血です。特に女性の生理の出血により、体内の鉄分が失われるため、鉄欠乏性貧血が多くみられます。無理なダイエットも、貧血の原因になります。食事の極端な制限のため、鉄分だけではなく、タンパク質、ビタミンB6、B12、葉酸なども不足がちになるからです。
動悸、息切れ、立ちくらみ、顔色が悪いなど貧血による諸症状のある人は、正しい食生活を心掛ける必要があります。貧血には鉄欠乏性貧血のほかに、胃潰瘍、痔、がん、子宮筋腫、再生不良性貧血などの病気によるものもあります。貧血の原因を、しっかりと把握することが肝心です。 |