痛みと同時に、胃のもたれ、胸やけ、なども頻繁に生じます。潰瘍が進行すると、大出血を起こし、生命の危機を招きます。
胃や十二指腸の内壁は粘膜や粘液で覆われていて、強い酸である胃酸からガードされています。でも、このバランスが崩れると、粘膜の一部が消化されて潰瘍ができてしまいます。最近の研究では、ヘリコバクター・ピロリという細菌が、潰瘍の発症やプロセスに関与していると考えられています。
症状としては、胃潰瘍の場合、食後に痛みを感じ、十二指腸潰瘍では空腹時に痛むのが特徴です。痛みと同時に、胃のもたれ、ゲップ、胸やけ、背部痛なども頻繁に生じるようになります。潰瘍がさらに悪化すると、突然、患部から出血して、吐血や下血(タール状の黒色便)を起こすことになります。こうなると、食欲不振はもちろん、体重が激減し、貧血状態に陥ってしまいます。
最悪の事態は、胃穿孔です。潰瘍が進行すると、胃に穴が開いて大出血を起こし、生命の危機を招いてしまうのです。
生姜や人参は唾液中のジアスターゼの作用を促し、消化の働きを刺激したり、消化不良を改善する薬効があります。 |