カルシウム不足やビタミンD不足、運動不足が、骨を弱めています。病気が進むと腰が曲がったり、骨折をしやすくなってしまいます。
重い物を持ち上げたとたん、腰の骨をつぶしてしまったり、倒れたはずみに手や足をポキンと骨折してしまったりします。そのように、骨がもろく、折れやすくなってしまう状態が骨粗鬆症です。主な原因は、カルシウム不足です。便利な世の中になって、体をあまり働かさなくなってきたことも原因の一つです。運動不足でいると、カルシウムが骨に結合する力が弱まり、骨自体の強度が減少してしまうのです。高年齢者だけではなく、若い世代の間にも、カルシウム不足・運動不足は一般化しています。つまり年齢に関係なく、骨粗鬆症の危険は広がっているわけです。
とくに女性の場合、閉経による女性ホルモンの減少は、骨を弱体化させることがわかってします。骨粗鬆症により著しく弱くなる骨は、背骨や腰骨、手や足の長い骨の端にあるスポンジ状の骨です。骨粗鬆症の最初にみられるのは、背骨や腰骨がつぶれて変形し、腰背痛が起こる、背中・腰が曲がる、背が縮む・・・といった症状です。さらに病気が進行すると、怖いことに、ちょっと転んだだけで、腕のつけ根が折れたり、太股のつけ根が折れたりします。
骨は、体の基盤です。文字通り“バックボーン”です。ホネのある人生を送るためには、日頃から、丈夫な骨への配慮が肝心といえます。
高齢者や婦人科の手術をされた方は、カルシウムを摂取することが一番と言われています。 |