平衡感覚のぐらつくめまいや、ジーンと鳴りやまない耳鳴りは、不安感をあおります。深刻な脳疾患が潜んでいるケースも考えられます。
頭がクラクラする、体や景色がグルグル回る、目の前が暗くなって意識が薄れていく・・・そういった平衡感覚の異常がめまいとして現れます。特に、意識がフッと遠ざかっていく場合は、小脳や脳幹に疾患がある可能性があります。小脳や脳幹に血液を送っている椎骨脳底動脈の循環不全のケースが多いようですが、脳腫瘍ということもあるので、気をつけなければなりません。
ぐるぐる回転しているようなめまいは、次に挙げる耳の疾患による場合が考えられます。
1.突発性難聴・・・突発的に、ひどい難聴とめまいが現れるものです。
2.メニエール病・・・めまいと同時に、耳鳴りと難聴が起こります。長い期間にわたって繰り返し、難聴がどんどん悪化していきます。
3.良性発作性頭位めまい症・・・急に頭を動かしたときに、しばらくの間回転性めまいが起きます。内耳にある耳石器の障害が原因です。
4.聴神経腫瘍・・・主に耳鳴り、難聴といった症状があり、めまいを感じることもあります。
平衡感覚のぐらつくめまいは、とても不安なものです。健康に対する自信まで、グラグラと揺らいでしまいます。
ヨーロッパでは、めまい・耳鳴りの治療にイチョウ葉が医薬品として使われています。 |