Back
Index
■
白虎加人参湯
びゃっこかにんじんとう
《
白虎加人参湯
》
びゃっこかにんじんとう
<中医処方解説>
石膏15.0、粳米9.0、知母5.0、人参3.0、甘草2.0
清熱生津の白虎湯に補気生津の人参を配合し,
熱盛による気津両傷に適用します。
効能 清熱瀉火・生津止渇・補気
適応症 気分熱盛(陽明病経証)で、息ぎれ・無力感・疲労感などの気虚の
症候をともなうもの。舌質は紅で乾燥・舌苔は黄・脈は大で無力。
日射病・熱射病などで熱感・口渇・多汗・息ぎれ・無力感を
呈するものにも用いる。
臨床応用 白虎湯に準じ、脱水と気虚をともなうもの。
白虎とは、中国の四方を守る四神獣の一つで西方を守る神のことです。
すなわち西日の強いうっ熱を中和する意もあり、また
白虎加人参湯
の主薬である石膏は白色で、白虎の名があり、漢方でいう涼薬として代表的な生薬です。
この漢方薬は、漢方の原典といわれる「傷寒論」「金匱要略」に収載されている
薬方です。
熱性疾患であって体質的には体液が欠乏して、体力的に疲労が加わって
きたときの症状で、口内乾燥し、口渇がひどく水を飲みたがり、体に灼熱感が
あったり、局部的な皮膚の熱感やかゆみなどが現れたりするものに用います。
のどの渇きと ほてりのあるもの