《牛車腎気丸》
<中医処方解説>
地黄5.0、山茱萸3.0、山薬3.0、牛膝3.0、沢瀉3.0、茯苓3.0、
牡丹皮3.0、車前子2.0、肉桂1.0、附子1.0 |
八味地黄丸の桂枝を温補腎陽の肉桂に加え、利水消腫の牛膝・
車前子を加え、腎の蒸騰気化と利水の効能を強めています。 |
効能 温補腎陽・利水
適応症 腎陽虚の水腫で、下半身の浮腫・乏尿をともなうもの。
臨床応用 慢性腎炎・ネフローゼ症候群・うっ血性心不全・老人・その他の
慢性疾患で、腎陽虚の水腫を呈するもの。
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牛車腎気丸は、中国宋時代の漢方書「済生方」水腫門項に記載されている
薬方です。加味腎気丸とも言われ、腎気を強める薬剤として知られている
「八味地黄丸」に牛膝(ごしつ)と車前子を加えたものです。
従って効能・効果は八味地黄丸と同じですが、特に尿量減少の甚だしいもの、
腰痛、下肢の浮腫の強いものに用いられます。疲れやすくて、四肢が冷えやすく
尿量減少または多尿で時に口渇がある次の諸症=下肢痛、むくみ、しびれ、
老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ。 |
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