Back
Index
■
半夏瀉心湯
はんげしゃしんとう
《
半夏瀉心湯
》
はんげしゃしんとう
<中医処方解説>
半夏6.0、黄ごん3.0、大棗3.0、人参3.0、甘草2.5、 乾姜1.5、黄連1.5
辛酸の半夏・乾姜と苦降の黄連・黄ごんの配合で、辛開苦降により心下の
つかえを解消し、辛熱の乾姜で下寒を温散し、苦寒の黄連・黄ごんで上熱を
さまします。又、和胃降逆の半夏で胃気を和降し、益気健脾の人参・甘草・
大棗で脾の昇清を強めます。
効能 和胃降逆・消痞・止瀉・清熱・調和腸胃
適応症 脾胃不和:悪心・嘔吐・吃逆・上腹部の膨満感とつかえ(圧すると
やや抵抗がある)などの胃気上逆の症候に、腹鳴・
下痢などをともなうもの。舌苔は白〜微黄・脈は滑。
発熱性疾患で、少陽病(半表半裏症)に対し誤って
下法を行ったときに発生することもある。
臨床応用 急性胃炎・慢性胃炎・胃十二指腸潰瘍・消化不良症・胃腸神経症・
妊娠嘔吐あるいは感冒などの感染症で、脾胃不和を呈するもの。
半夏瀉心湯は、みぞおちがつかえ、胸苦しい、気持ちがすっきりしない、はきけ、
腹鳴りがある、食欲不振などの胃腸病を目標にします。
即ち急・慢性胃腸カタル、消化不良、胃炎、胸やけ、二日酔い、醗酵性下痢などに
本方が適用されます。
みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり、食欲不振で腹が鳴って軟便又は
下痢の傾向のあるものの次の諸症=急・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、
消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔い、げっぷ、むねやけ、口内炎、
神経症。