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七物降下湯
しちもつこうかとう
《
七物降下湯
》
しちもつこうかとう
<中医処方解説>
釣藤5.0、黄耆4.0、当帰4.0、芍薬4.0、川きゅう4.0、地黄4.0、黄柏2.0
当帰・芍薬・川きゅう・地黄で、血虚の状態を改善し、黄耆は、消化吸収や
全身の機能を高め、四物湯の効果を強めます。平肝熄風の釣藤は鎮痙・
鎮静作用をもち、清熱の黄柏は脳の充血を軽減し、両者によって脳の
興奮を性を低下させます。
効能 補血益気・熄風
適応症 血虚の肝陽化風で、顔色がわるい・皮膚につやがない・四肢の
しびれ感・筋肉のひきつりなどの血虚の症候と、のぼせ・ほてり・
めまい・ふらつき・手足のふるえ・耳鳴などの肝陽化風の症候を
もなうもの。舌質は淡白・脈は弦細。
臨床応用 自律神経失調症・更年期症候群・高血圧症などで、血虚・
肝陽化風を呈するもの。
この漢方薬は我が国近代の著名な漢方医学者大塚敬節先生が自身の
高血圧症を治療するため創られた薬方です。
身体虚弱な人の、 のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重など高血圧に伴う随伴症状に
ひろく用いられています。
身体虚弱の傾向のあるものの次の諸症=高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、
肩こり、耳鳴り、頭重)