《胃苓湯》
<中医処方解説>
蒼朮3.0、厚朴3.0、陳皮3.0、猪苓4.0、沢瀉2.5、白朮2.5
芍薬2.5、
茯苓2.5、桂皮2.0、大棗1.0、乾姜1.0、甘草1.0
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燥湿運脾の平胃散と利水の五苓散をあわせ、湿困運脾の湿盛による下痢、むくみなどに使用します。 |
効能 理気化湿・利水止瀉
適応症 湿困脾胃で水様下痢や浮腫をともなうもの。
臨床応用 急性胃腸炎・胃カタル・胃腸神経症・急性消化不良症などで、
湿困脾胃を呈するものこれに準じ、水様便・浮腫があるもの。
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本方は、胃内停水
つまり胃が重苦しくチャプチャプして食欲不振などの症状が
ふだんからあり、このような「水毒体質」の人が、水分の吸収が悪くなって食物が消化できなくなり、未消化のまま水様便として下るものに用います。
従って、食べ過ぎ、飲みすぎなどの胃腸障害に本方が用いられます。水瀉性の下痢、嘔吐があり口渇・尿量の減少を伴う諸症:食あたり・冷え腹・急性胃腸炎・腹痛。 |
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