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四物湯 しもつとう

 

四物湯

しもつとう

 

<中医処方解説>

当帰4.0、芍薬4.0、川きゅう4.0、熟地黄4.0

 

補血の基本方剤です。補血の地黄・芍薬・当帰で肝血を補い、活血の当帰・
川きゅうで血をめぐらせます。4薬はともに調経にはたらきます。

 

効能        補血活血・調経

適応症       血虚:顔色が悪くつやがない・皮膚がかさかさして潤いがない・
               爪の色が悪くもろい・目がかすむ・目が疲れる・目の
               乾燥感・頭がボーッとする・ふらつく・動悸・四肢の
               しびれ感・筋肉がぴくぴくひきつる・筋肉のけいれんが
               よくおきるなどの症候で、女性では月経周期の延長・
               月経量が少ない・無月経などがみられる。
               舌質は淡紅・脈は細。

臨床応用     栄養不良・自律神経失調症・更年期症候群・視力障害・
           稀発月経・稀少月経・無月経・子宮発育不全・月経困難症・
           産後などで、血虚を呈するもの。

 

この漢方薬は、中国宋時代の漢方書「太平恵民和剤局方」に収載された処方で、
婦人疾患、血虚などに広く使われてきました。本方は、血行をよくする作用が
あります。胃腸障害はないが、血行不良や貧血の傾向があり、皮膚が
カサカサし、つやの悪い人の諸症に用い、血の道症、月経不順、産後あるいは
流産後の疲労回復、冷え症やしもやけ、しみなどに効果があります。皮膚が
枯燥し、色つやの悪い体質で胃腸障害のない人の次の諸症状:産後あるいは
流産後の疲労回復、月経不順、冷え性、しもやけ、しみ、血の道症

 四物湯